ヒップホップと他の音楽の違いを上げていけばいくらでもあるけれど、そのひとつに「敗者復活戦」的な内容を歌うというという点もあると思う。いや、ブルーズだってロックだって敗者の歌を歌うじゃないかと思うけれど、ヒップホップほど生々しく自分が敗けた様、そこから巻き返そうという様を生々しく歌というとヒップホップの楽曲しか思い浮かばない。敗北ということでなく勝ち上がることについてもそういえるかもしれない。つまり . . . 本文を読む
遅ればせながら。この1月の武道館の評判は自分にも届いたし、九段下から遠く離れた(歩いて行くのはキツイ距離。前は徒歩圏だったけれど)我が部屋でもそれが歴史的な公演だったことは分かった。この『新小岩』は昭和レコードから独立して満を持して武道館という大舞台へ向けて制作されたものなのだろう。伝聞形で書いていることからお察しのとおり不勉強ながらZorn(The Darkeness)というラッパーはその評判し . . . 本文を読む
調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝下井草 秀リトル・モア2021-02-102月は月初めに読んだこの本が面白くて近田春夫の音楽をよく聴いていた。近田春夫の音楽といっても自分が好んで聴いてきたのはヒップホップ期のプレジデントBPMとVIBRASTONEだ。偶々タワーレコードのセールで『Vibra Is Back』のアナログ盤(セール会場でみるまでアナログ化されてたことすら知らなかった!)を8割引きと . . . 本文を読む
「普通にいいですよ…。90s当時に出てれば普通に名盤になった……いや、いまでも」とアトロクへのスタジオ・ライヴ出演の際、宇多丸は言った。同意である。”普通に”と付けてしまうのも込みで。BEYOND THE OLD SCIENCE (FULLY PARANOID EDITION)AKEEM THE DREAMインディーズ・メーカー20 . . . 本文を読む
前回のエントリーで触れた<新宿Disk Union Duesでのトークイベント>後の打ち上げ的な飲み会で知り合ったラッパー倫(RIN)君がMIX TAPEを出した。 終電が終わるというのに自分の中の何かに対峙するがごとく酒を進める彼が気になっていたのだけれど、その”ブルーズ”がここに収めらた13曲に集約されているように思い、感じ入るものがあったのでキーを打つ。 . . . 本文を読む