イヨ、サラバ

一日一生〜胃なし生活の記録〜

なにげないこと

2011年03月21日 | 術後2年~

最近よく娘たちが「今日の夕ごはんなぁに?」と聞く。
その度に「今日はお魚だよ」とか「豚汁だよ」とか答えると
 「やったー!」と夕食の時間を楽しみに待っている。
日々そんな豪華な食事は出ないけれど
特売食材ばかり使ったかなりの節約料理だけれど
それでもそんな食事を楽しみにしてくれていることが嬉しい。

娘たちの好きな食材やメニューを考えつつ
苦手なものもなんとか食べられるようにとあきらめずに作る。
そうするといつの間にか食べられるようになるもので
‘ちょん’なんか私より上手に秋刀魚の塩焼きを食べるようになった。
真ん中の骨1本を残してあとはほとんどきれいに食べる。
‘ぼんこ’は味噌汁やサラダのひらひらしたわかめが苦手だけれど
わかめごはんは好き。
かぼちゃの煮物も苦手だけれど
焼いたり揚げたりしたものは好んで食べる。
ちょっとした工夫で食べられるなら
それは「嫌い」なわけじゃなく、食感や調理法が「苦手」なだけ。
今からできるだけいろんな食材を食べて美味しさを発見して欲しい。
そんな思いで日々の食事を作っている。

今食べている何気ない食事やおやつが
将来娘たちの懐かしい味になってくれるといい。
そしてそれを思い出して次の世代へ受け継いでいってくれたら幸せ。

昨日はまた三人で餃子作りをして
‘ぼんこ’が餃子の皮の縁に水を付け、私と‘ちょん’で包む。
50コの餃子があっという間に完成。
ホットプレートいっぱいに並べて焼いて、みんなで美味しく食べた。

それから‘ぼんこ’と粘土遊びもやった。
‘ぼんこ’は「おひるに たべたのだよ」とお好み焼きを作る。
それから二人でホットドッグやドーナツ、プリン、おにぎりなど
食べ物ばっかりたくさん作った。
粘土遊びってなかなか楽しい。
子供が毎日保育園で飽きずに遊ぶのもうなずける。

そんな‘ぼんこ’はよく「おかあさん だぁいすき!」と言ってくれる。
「でもおかあさん、よく怒るよ」と言うと
「でも やさしいもん」と答える。
優しいかなぁ…
でもそんな風に「好き」と言ってもらえるだけで母として幸せ。
日々生きていること、生かされていること
それが何よりも幸せなこと。
それを決して忘れてはいけない。

先日母方の伯父が亡くなった。
数えで80歳。
それくらいまで生きられたら人生に悔いは残らないだろうか。
私もせめて娘たちが社会人として自立するところまでは見届けたい。
贅沢なことは望まない。
だからからどうか小さな幸せができるだけ長く続きますように。

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