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【世界の論考 – 異論反論】トランプの関税は大惨事になる

2025-02-06 | 国際政治

今回は、トランプの関税は大惨事になる、というテーマで、最近読んだ論考を、概略紹介したいと思います。


この動画は、世界の、異論・反論、様々な立場での論考を紹介するものであり、必ずしも私の個人的な立場を反映するものではないことを、ご留意ください。


減税と輸入品への関税を組み合わせれば、国家債務とインフレが増加するだけだ。


フランス革命とナポレオンの統治後のブルボン朝復位について、彼らは何も学ばず、何も忘れなかったと言われている。貿易赤字削減のための経済政策を提案したドナルド・トランプ大統領についても、同様のことが言えるのではないかと思う。就任初日、彼は最初の任期で惨めに失敗した貿易赤字削減のための政策と同じ種類の政策を計画している兆候をあらゆる形で示した。


トランプ氏がホワイトハウスでの最初の任期中に学ばなかったことの1つは、国の貿易赤字は、国の支出が生産を上回る結果であるということ。あるいは、ケインズが教えてくれたように、国の貯蓄が投資を下回ることの結果である。貯蓄よりも投資が多い限り、貿易赤字は残る。国が輸入関税レベルをどれだけ高く設定しても、経済計算は正しいままである。


トランプ氏は最初の任期中、この基本的な経済原則を理解しておらず、関税引き上げが貿易赤字をなくす確実な方法だと考えていた。そのことを念頭に置き、同氏は中国からの輸入品約3,800億ドルに10~25%の関税を課した。鉄鋼輸入には25%、アルミニウムには10%の関税を課した。しかし、こうした関税にもかかわらず、トランプ氏の政権下で米国の貿易赤字は2016年の4,800億ドルから2020年には6,800億ドルへと40%増加した。


赤字拡大の基本的な理由は、関税引き上げと同時に、2017年の減税・雇用法(TCJA)という形で大規模な減税を施行したことである。議会予算局によると、その後10年間で、この法案により予算赤字は1兆~2兆ドル膨らんだ。貿易収支の観点から見ると、トランプ氏の減税は、拡大する財政赤字に反映されるように国の貯蓄レベルを低下させると同時に、企業に減税を提供することで投資レベルを高める効果があった。したがって、トランプ氏の第 1 期で貿易赤字が拡大したのは不思議ではない。
時が流れ、現在、トランプ氏は以前の関税引き上げと減税の組み合わせを繰り返すことを提案しているが、今回はさらに強化されている。・・・


図181
詳細に興味がある方は、以下の動画を視聴ください。
https://youtu.be/fd_-UBcnEDo



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