Wunderpferd

ヴンダーフェアド-速く美しく駆けるサラブレッドを愛でる喜び。

セレクトセール2012 2日目(当歳馬)

2012-07-29 18:08:29 | 相馬
1歳馬セールに劣らず盛況となった当歳馬セール。
最高価格は前日と同じ2億5千万円だった。

スカイディーバの2012>(父ディープインパクト、母父Sky Mesa)

photo by Umaichi.com
カタログ写真の段階では、全体のまとまりがよくて、悪くはないな、という印象も、特筆する点もない。
成長したセール時の姿は、”まとまり”が悪さをしている、というか。
才能を感じる姿へは成長してこなかったかな。
池江親子は相当の評価をしているようだけど、大物ではないだろう。
将来的な見立てとしては、1000万条件ぐらいか。

続いてはダービー馬ディープブリランテの全妹。

ラヴアンドバブルズの2012>(父ディープインパクト、母父Loup Souvage)

photo by Umaichi.com
骨格の造りは兄とよく似ており、前進気勢がある。
兄ほどの迫力はないけど、結構いいとこ行くんじゃないだろうか。

続いては、セレクトセールのトリとなり、急遽上場されたため募集写真がなかった馬。
<ケアレスウィスパーの2012>(父ハービンジャー、母父フジキセキ)
photo by Umaichi.com
父ハービンジャーはこの当歳が初年度。バランスのいい馬が多く、非常に活発に取引されていた。
その中ではこの馬が一番高かったが、ハービンジャーの一番とは思わない。
叔父にトーセンジョーダン、トーセンホマレボシがいることから、多分に血統的評価により値段が高騰したのだろう。上場背景もしかり。
馬体自体は、全体としても各パーツに目を移しても、それらの組み合わせも、特段いいところがない。
重心が後ろに行っていて、高いレベルで活躍できるとは思えない。

カリの2012>(父ディープインパクト、母父Areion)

photo by Umaichi.com
前進気勢を強く感じるが、胸前が薄く首さしが普通より下に付いていることによる錯覚か。
カタログ写真はそれほどでもないんだが。
これはちょっと信用置けないか。。。

最後の高額馬。
プリティカリーナの2012>(父ディープインパクト、母父Seeking the Gold)

photo by Umaichi.com
近親にBernardiniがいる良血。
カタログ写真を見ると、コンパクトな馬体にギュッと実が詰まっている印象。
当歳馬ながら、胸前とトモのボリュームがすごい。バランスも抜群。
そして、セール後の写真。胸前の幅を保ちながら、「前へ!」という前進気勢が見て取れる。
理想的な角度に寝た肩とトモは綺麗なハの字を描き、首の付き方も理想的。
この骨格、バランスならばフットワークも広く大きくなるだろうし、強靭な筋肉がそれを支えていきそう。
少なくとも重賞は取れる器にはあるだろう。G1も取れる、そんなレベルに見える。
セレクトセール2012の高額上位5頭の中では一番だと思う。
2年後だが、早くこの馬の成長した姿を見たいものだ。

セレクトセール2012 1日目(1歳馬)

2012-07-10 07:03:22 | 相馬
セレクトセール2012、1日目の7月9日は1歳馬セール。
落札結果はこちら→落札価格順父馬名順

馬市comのブログにて、高額落札馬のレポートが公開されている。
最高額はディープインパクト産駒のアドマイヤキラメキの2011。




始終立ち上がりっぱなし、飛び跳ねっぱなしで、先行き不安なほどだ。
で、落札後の立ち姿はこちら。

photo by Umaichi.com

ちょっと伸び上がってしまっていて判別がつきにくいので、セリの動画からキャプチャしたのがこちら。


2億5千万が高いかどうかは別にして、いい馬なのは間違いない。骨格の造りに狂いはなく、重心バランスもいい。
十分に深い胸前、強度もありそうな柔軟な繋、柔らかい筋肉に薄い皮膚。まず間違いなく重賞は勝てるレベルにあると思う。
全姉にミライエという馬がおり、今年2歳。姉もいい馬体だったし、この配合は確実性が高いのでは。

2番目の高額落札馬(1億5,000万円)もディープ産駒、グレイトサンライズの2011。

これはカタログ写真の段階でかなり評価していた馬。レッドディザイアの半弟になる。
他の馬と比べてもまだまだ幼く、貧弱さが目につくけれど、重心バランスは非常にいいと思う。
上体がグッと前に行っていて、その上体を、辛うじてという雰囲気で前肢が支えている。
落札後の写真はこちら。

photo by Umaichi.com

かなり肉感的になって登場。バランスは崩れていないし、これはこれで歓迎すべき?
母父Caerleonで、トーセンレーヴと同配合なせいか、馬体の印象も似通ったところがある。
トーセンレーヴはブエナビスタの半姉、母ビワハイジ、父ディープインパクト。
この馬はレッドディザイアの半弟、母グレイトサンライズ、父ディープインパクト。
ブエナビスタとレッドディザイアは実は構成する血が共通するところが多いので、
トーセンレーヴとこの馬の馬体が似通っているのも偶然ではないのかもしれない。
ということは、本馬にもトーセンレーヴ級の活躍が期待できる??

重心バランス的には先のアドマイヤキラメキよりも、実はこちらの方がいいところがありそう。
ホント、感覚的なものでしか無いけど、あくまでこのブログは自分の勉強のためなので、答え合わせは来年、再来年。
ただ成長しても小さいままなような気がするなぁ・・・。


同額でネオユニヴァース産駒、マンデラの2011が続く。
ご存知ワールドエースの半妹にあたる。こちらがカタログ写真。

実に綺麗な馬だ。しかし、重心バランスは特筆するレベルにはないと思っている。
馬市.comのセール直後の写真を見ても、自分は手を出せない。

photo by Umaichi.com

重心バランスは言及するレベルにないし、上体に比して脚が細くアンバランス。
曲飛気味に見えるのは左後肢をきちんと着地していないタイミングだからか?
いずれにしろ、褒めるところが見当たらない・・・。
まったく見当はずれの見立てかもしれないが、現時点の自分の眼力ではこの馬の良さはわからない。

ひとまず、ベスト3についての私見レビュー。

セレクトセール出身の活躍馬たち

2012-07-08 19:16:23 | 相馬

2007年のセール以降からしか、馬体写真が見られないのだけれど、

セレクトセール出身で活躍した馬たちの当歳写真を見てお勉強。

 

 

~重賞レベル~

<左から、ペルーサ、トーセンレーヴ、ロードカナロア、ストローハット、トーセンホマレボシ、アニメイトバイオ>

 

馬名がわからなくてもピックアップできたかもしれないと思うのは、トーセンホマレボシ。

次点でトーセンレーヴ、ストローハット、ロードカナロアあたり。

残りの2頭がロブロイ産駒なのは偶然?

 

~G1レベル~

<左から、グランプリボス、カレンブラックヒル、カレンチャン、ディープブリランテ>

 

ディープブリランテは幼すぎてわかりにくいけど、グランプリボスとカレンブラックヒルは素晴らしい重心バランス!

お手本のFrankelやディープインパクトと同じ重心バランスの持ち主。

結果を知っているからこそというのもあるかもしれないが、今の自分なら、この馬体を見逃すことはないと思う。

この中ではカレンチャンが一番わからない。うむむ。