Wunderpferd

ヴンダーフェアド-速く美しく駆けるサラブレッドを愛でる喜び。

サトノノブレス(クライウィズジョイの2010)、来週デビュー!

2012-08-10 18:14:05 | POG2012-2013
POG2012-2013シーズンにおける1位指名馬、クライウィズジョイの2010<サトノノブレス>のデビューが決定!

---nikkansports.comの記事引用---
サトノノブレス(牡2、池江、父ディープインパクト)が、来週18日の新潟芝1800メートルに内田騎手でデビューすることが9日、決まった。当初、26日のマイル戦を視野に入れていたが、この日の抜群の追い切り。Cウッドの3頭併せで6ハロン83秒9、3ハロン37秒0-12秒1をマークし、豪快にラブリーデイ(新馬)、アースソング(古馬500万)に3馬身半先着。これが前倒しになった理由の1つだ。

「今日の調教を見てナマで見たくなったから早めます。セリの時から目立っていた馬だが、柔らかく、反応もいい。クラシック向き? そうだね」と池江師。翌週末の師はオルフェーヴルに合わせて渡欧予定。「ちょうど飛行機の時間と重なる」ため競馬場での観戦が不可能になる。半兄にヒカルオオゾラがいるPOGの目玉がついにベールを脱ぐ。必見の一鞍だ。
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入厩、ゲート試験合格と順調に進んでいたのは知っていたが、夏の間にデビューまで行くとは、嬉しい誤算。
調教には明るくないので、この時計がどれぐらいのレベルなのかわからないが、池江師をして「生で見たい」と言わしめるなんてすごいじゃないか。
そこでJRA-VANにて調教動画をチェックしてみたところ、なんと言うのだろう、強い体幹を感じさせる雄大なフットワーク。
馬格からくる迫力もさることながら、四肢・関節が柔らかな上、パワーと推進力に秀でたフォームに見える。
ディープインパクト産駒が得意としている芝1800でのデビューでもあるし、
新潟の長い直線ということで、フルに脚を伸ばすことが可能だろう。

ではここで、指名の根拠となった写真を改めて確認していこう。


バックが木なので、馬体の輪郭が見えづらい。
POG用に撮影してるのはわかっているんだから、もうちょっと考えて欲しいものだ。

<不安な点>
・重心バランスがあまりよくない
→長方形ないし正方形の縦の辺を少し左に傾がせたような平行四辺形の形が見えることが高いレベルの馬に共通する、ということを以前書いたが、
 その視点から言うと、重心がより後ろに行っていて、前への荷重配分が少ない。
・少し背っタレに見える

<評価した点>
・バランスの良い骨格
・広く寝た肩甲骨
・太い前腕からまっすぐ伸びた、乾燥しきって短い管骨
・長すぎず短すぎず、理想的な角度の繋
・深く広い胸郭
・逞しく、それでいて頭部へ向けて細くなる首さし
・長い寛骨を収める、丸々と容量のあるトモ
・しっかりと肉づいた脛
・理想的な角度で、ゴリッとして強靭そうな飛節
・首の尾根(たてがみの生えているライン)からトモへかけての一直線のライン。

最後に挙げた点が何を指しているかというと、下記画像の黄色いラインのこと。


ここが一直線であることの何がいいのか。
馬は前後に脚を伸ばし、その際には首も前に伸ばして走る。
体を一杯に伸ばしきる限界がこのラインで、これが一直線になるとういことは
後躯で生み出す推進力が、スムーズに上体へ漏れずに伝わることを意味する。

というのが、自分が勝手に想像している相馬のポイントの一つ。
完璧に精査したわけではないが、活躍した馬というのは総じてこのラインがピシっと一直線に決まっている。


まだ一週間あるが、期待の高まりはいかんともしがたい。
相手にどういった馬が出てくるかは未だ不明だが、どんな相手が来ても軽くひねる、
余裕の競馬を見せてくれるような大物であることを祈る。

こりゃいい。

2012-08-08 03:18:06 | POG2013-2014
無料でGIFアニメを作成できるサイトを見つけた。
http://www.bannerkoubou.com/anime/
過去の名馬と若駒を比較するにあたって、画像を羅列するより断然わかりやすい。

今回比較するのはこの2頭。
フューチュネイトダムゼルの2011>-サンデーTC
レーヴディソール

パッと見、そこまで似ているような印象はない。
実際、募集馬発表後のチェックでもスルーしていた。
今日、日本×メキシコの準決勝を観戦しつつ、手慰み?に募集馬一覧を見ていて、
「どこか似ているところがあるような・・・」と気になり、重ねてみることにしたのだ。

で、今回初めて試みた画像の重ねあわせGIFがこちら。

過去の検証と同様、蹄・球節の位置を合わせて重ねている。
前半身はピタリとくるが、レーヴディソールの方が胴伸びがあり、トモ高なことがわかる。
で、その分だけレーヴディソールの方がより前肢への荷重のかかりがいい。
んー言葉で説明するのは難しいなぁ。
とにかく、この検証の結果、レーヴディソールに比肩するまでの素材ではない、というのが自分の見立て。

それと、もうひとつ。
同じように相馬をしている自分のお仲間さん、というか諸先輩方の1人が、馬を評する基準の一つに、
「重心が沈み込まず、体が浮いているのが良い」というのがある。
なぜそれがいいのか、というところは教えていただけていないし、自分でもわからないが、
(相馬はそもそも理論で説明可能なものではない。感覚的なものの経験則の収斂により見極めの基準が生まれるものと考える)
その視点で言うとレーヴディソールの方が「体が浮いて」いる。
どこがどう違ってそのように”見える”のかわからないが、確かにそう感じる。

しかし、この馬(フューチュネイトダムゼルの2011…覚えにくい名前-_-;)とて、いわゆる「駄馬」では終わらないはずだ。
各部に目を向けると、まずトモから脚へのラインに目が行く。これは非常にいい。
先述した重心バランスもレーヴディソールに及ばないとはいえ、並の馬より断然にいい。
配合的にも、マンハッタンカフェ×Blushing Groomと、いわゆる「マンカフェ黄金配合」(血統評論家の望田潤さんより)。
メイショウクオリア、オリエンタルロック、ココナッチパンチ、メイショウレガーロなどの活躍馬が出ている。
少なくともこれらの馬と同等以上の活躍は示すのではないか。

それにしても、レーヴディソールの横姿は素晴らしいなぁ。
どうして当時これがわからなかったのか。。。

ジョワドヴィーヴル

2012-08-06 14:40:32 | 過去のPOG馬
「母ビワハイジ」というだけで、ブランド。
アドマイヤジャパン、アドマイヤオーラ、ブエナビスタ、トーセンレーヴときて、ジョワドヴィーヴル。
いやぁホント、改めて言うまでもなく、ものすごい繁殖。

POGを始めてから、指名するチャンスがあったのはトーセンレーヴからだったが、
トーセンレーヴは体つきが好きになれず、というか「これはハズレ。地雷だ」と思って指名見送り。
一方ジョワドヴィーヴルはなんとか指名できたけど、その”良さ”はよくわかっていなかった。




今になってみると、どの馬もいい馬だというのがわかる。
特にトーセンレーヴに対する印象の変わり方はすごい。しっかり前肢に体重が乗って、身体全体が少し前に傾いでいる。
長方形、ないし正方形の、縦の棒を若干左に傾けた平行四辺形が、横姿に見えるかどうか、これが走る馬の共通項と考えている。

しかし、この中でも特に「好み」なのはやはりジョワドヴィーヴル。
残念ながら桜花賞で負け、骨折で鮮烈を離れてしまったが、シャシーだけで走っていた印象で、
この休養によって成長しシャシーに見合う筋肉をまとうことができれば、
今後ブエナと同等のパフォーマンスをしておかしくないと思っている。

現在はウォーキングマシンでの運動に留めているとのこと。
しっかりとリハビリして、成長した姿を見せてもらいたいものだ。

過去の活躍馬とシルエットを重ねてみる

2012-08-02 08:02:25 | POG2013-2014
クラブの馬は1歳時の写真を募集写真とします。
馬は後脚から発達してトモが高くなり、その後に前半身が発達。
最終的にはキ甲が抜けてトモと同じ高さあるいはトモより高くなり成長が止まります。
ちょうど1歳のこの次期は、成長途上も途上、馬によってはバランスが崩れたような姿になることも。
そこから完成時の姿を想像し、ポテンシャルを推測しなければいけないということで、かなり難しいと感じています。

そんな1歳時の募集写真ですが、過去に活躍したクラブ馬の同じ時期の写真と比較すると、
将来の活躍馬を見抜く、その確実性をある程度高めることができるのではないか、ということで、
フリーソフト「GIMP」を使って色々と遊んでみました。

ヴェルザンディの2011
父タニノギムレット 母ヴェルザンディ(アグネスタキオン)-サンデーサラブレッドクラブ

何も加工してないヴェルザンディ11。重ねるのはこの馬、ワールドエース。

パッと見て、シルエットがよく似ているような気がする。
そこで、ヴェルザンディの写真にワールドエースを透過率25%→50%→75%で重ねてみると・・・



前肢の蹄の位置を合わせて重ねた結果、若干ヴェルザンディ11の方が背が長いことがわかる。
また、25%→50%→75%と行くに連れ、だんだんと、わずかながら重心が前へ移っていく感じを受ける。
募集写真での比較で言うと、ワールドエースに軍配が上がるか。


同じくワールドエースと似ている馬。
アイスドールの2011
父クロフネ 母アイスドール(キャプテンスティーヴ)-サンデーサラブレッドクラブ

ワールドエースを知らずに見たら、またアイスドール11がクロフネ産駒と知らなければ、
アイスドール11の方を上に評価していたかも。

蹄の位置だけを合わせて重ねてみる。透過率は同じく25%→50%→75%。



ご覧のとおり、非常に高いシンクロ率。シンジくんも斯くやというぐらい。
これ程シルエットが綺麗に重なるとはビックリ。この馬、かなり面白い存在だと思う。
父クロフネは活躍産駒TOP5のうち実に4頭が牝馬。この馬も牝馬。
サンデーの血が3代目に入り、Vice Regentの4×4も興味を引く。どういう効果が出るかは知らないが(汗)
繋が短く立ち気味なのでダートかもしれないが、サンデーの柔らかさをある程度引き継いで、
芝の短いところで活躍してくれるのではないか、と期待したい。


最後にこの馬。
オフジオールドブロックの2011
父スペシャルウィーク 母オフジオールドブロック(A.P.Indy)-社台サラブレッドクラブ

オフジオールドブロック100%。            重ねるのはブエナビスタ。
シルエットは実によく似ている。父、そして厩舎もブエナと同じ。




ブエナの写真のほうがズームが遠いので、蹄の大きさを合わせるぐらい拡大してから重ねてみた。
ブエナの透過率は30%→50%→83%。
ズレるところが殆ど無く、パッと見たときのシルエットの酷似が証明された形。
体型、重心ともにブエナに共通しているということは、かなりの活躍が見込めるのでは。
母系にSeattle Slew、Secretariatを持つのはリーチザクラウンと同じ。
Buckpasserのクロスを持つので、米血の硬質なスピードがONになって、
競走馬のタイプとしてはブエナとは違うかもしれないが、配合的にも期待が持てる。