夜10時頃、ぼくはネットバーを出て、家に向かってぶらぶらと歩いていたら、偶然一組の男女を見かけた。おそらく二人とも20歳を過ぎたぐらいだ。
そのうちの女がぼくに言った。
「お兄さん!わたしたち地方から旅行に来てたんだけど、財布を盗まれちゃったんです。今、帰る旅費を集めているんです。できれば手伝っていただけませんか?」
ちょっと見ると、とてもあわれな印象だった。そこで、左ポケットから10元のお札を一枚取り出して彼女にあげた。
すると、彼女は喜んで受け取り、お礼を言ったが、ぼくは手を振って言った。
「お礼には及ばないよ。ぼくのようないい人には、いつかいいことがあると信じてるんだ。」
「そうですか!おかげさま、帰るのに十分な旅費が集まりました。」
ぼくは「そうなんだ?」と頷いて、今度は右ポケットからナイフを取り出して言った。
「持っている金を全部出せ!」
《開心笑吧2017-01-13「像我这样的好心人」》
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