「翻訳機のセールス」
電話が鳴ったので出ると、知らない人だったが、すぐにセールスの電話だとわかった。
そこで、英語で答えた。
「Excuse me! Can I speek English?」
ところが、相手も英語を使って来た。
そこで、今度は中国語で言ってみた。
「不好意思!我用中文可以吗?」
これは最高の撃退法だと思ったのだが、向こうも中国語で話しだした。
それならと、今度はドイツ語でやると、向こうもドイツ語で話す。
さらに、フランス語、韓国語、アラビア語、スペイン語、イタリア語と試したが、全部だめだ。
ついに、相手が日本語で言った。
「お客様、あなたには私どもの翻訳機は必要ないようですね。では、お電話を切らせていただきますが、多少ではあってもそちらさまに電話料金を使わせてしまったことをお詫びいたします。」
《開心笑吧2016-03-25“碰上专业的了”》
「老女の遊び」
昨日の午後、家へ帰って来たら、アパートの入り口の階段に一人の老女が座っていた。
顔が両手で覆われていてその表情も見えない。肘を膝の上に置いて、ただただじっと静かに座っている。
どんな経緯があってこんなふうにしているのだろうか?
艱難辛苦の孤独な晩年か?連れ添った夫との離別か?娘の冷たい仕打ちか?老年の境遇にもたらされる非情な運命がめぐって来たのか?自分にも社会的責任があるのか?
そんなことを考えていた時、老女が突然顔を覆っていた手を離して、大声で叫んだ。
「もういいかい?」
《開心笑吧2016-03-29“老婆婆真会玩”》
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます