実に丸一ヶ月ぶりのサッカー観戦となったのだが、我がSan SiroにてAC Milan vs Chievoの試合を観戦した。
この日は全ての試合が20時半開始と言うことだったのだが、Milano市内を含めて21時からSciopero(スト)になると言うことで観客席はまばらだった。正直首位を争っているチームの試合としては、如何に平日としても寂しいものであった。。全くの私事なのだが、この日初めてSan Siroに彼女を連れて行った。ある意味ずっと思っていた夢が叶って良かった。
スタメンは下記の通りである(Milanのみ)
GK ジーダ
DF カフー
ネスタ
スタム
マルディーニ
MF ガットゥーゾ
セードルフ
セルジーニョ
カカ
FW シェフチェンコ
クレスポ
そして試合であるが、結論から言うと正直凡戦であった。
前半は16分から17分くらいに、ほぼゴール真正面でクレスポがもらったFKをセードルフがちょん蹴りしたボールを足で止めたところをスタムが豪快に地を這うようなシュートを打ったのだが、惜しくもゴールマウスを捉えることはなかった。
また、27分ごろであっただろうか、右からシェフチェンコ、そしてカカとつながり、DFの間に入ったクレスポへのパスがオフサイドとなったようだが、後からTVで確認してもかなり怪しい判定だったと言える。Milanistaでなくとも、本当にオフサイドだっただろうかと疑問を呈したくなる。。
しかし、正直それ以外大して見所もなく、逆に徐々にChievoのカウンターが効いてきたと言える。
この日、いつもとスタメンが違うのは上記の通りだが、Campionatoが進むに連れて昨年の輝きを取り戻しつつあるピルロがいないのは痛いと言うことは、アンチェロッティーでなくともMilanistaは感じたことであろう。正直、ガットゥーゾにしてもセルジーニョにしてもDFとの距離が遠い。勿論、セードルフはDFに顔を出すことはないし、カカにしてもトップ下のような動きのためそんなことは先ず絶対ない。ピルロの代わりにアンチェロッティーお気に入りのセルジーニョが入ったが何だか機能していない。やはりいつもの面子がいないと言うのは如何にMilanと言えども大きい。一言で言えば、セルジーニョのドリブルの距離が長過ぎるのである。ここはブラジルの下町の裏通りではない。ドリブルして自分の存在感を示す必要はない。求められているのは確実にセンタリングが上げられるところまで来たら、シェフチェンコかクレスポとアイコンタクトをしパスを出すことだ。コーナーフラッグは君の目標ではない。。
後半であるが、前半終了のChievoの勢いが増す。上から見ていると、明らかにFWのフォアチェックのタイミング、仕掛けるスピードが早くなった。これはOptaでもし見たとしたら、活動範囲がとても広くなっているのではないかと思う。あそこまで追い掛けて行くと言うのは90分間続けるのはとてもしんどいとは思うのだが、Milan相手に、しかもアウェーでやったChievoは偉いと思う。
またこの日、ある意味〝いつもどおり〟Milanistaに嫌われているセードルフがほぼ偶然相手DF二人を抜き去りつま先でちょこんと蹴ったボールがChievoのゴールマウスに突き刺さった。それまでの間、逆サイドは見ない、パスのタイミングは遅い、精度は低いと散々だったセードルフ。そのゴールで一番喜んでいたのはセードルフ本人だった・・・
この日、遠くDelle Alpiで行われたJuve vs Interでインテルが1対0で勝ってしまったため、このセードルフの得点はMilanを再びCampionatoトップへと導いた。CLなど試合の重なるMilanにしてみれば、多少試合内容が悪くとも、勝ち点を上げることが求められるのであるから。そう言う意味では満足だったと言える。。
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ミランは内容悪くとも勝ち点を積み上げるチーム文化がありますよね。それは選手達自身が大人だから可能なのかなと思います。
自分達の調子やスケジュールをうまくコントロールし、ピッチ上では最低限のことはやる。常に全力でファンを楽しませるというわけではないから観客には退屈な試合もあるけど、チームの目標やビジョンは選手、監督がしっかりと共有できていて、それを実践していますよね。
でもここまでピルロに依存するとは思いませんでした。ドラソーやルイ・コスタが入ってもなにかしっくりこないですしね。めずらしく人に依存したサッカーをしているので、この辺が改善点かなと思います。
結構期待していたのですけどね…
しかし、フランス代表ではコンスタントに試合に出ているようで。。
セリエAの試合で出てなくても代表で出るなんて、まるでFにいるNくんみたいですねぇ。。。(苦笑)