今年の冬、どこでどう過ごすかを考え始めるのが少々遅かった気はするが、Marriott Vacation Clubのポイントを使って海外に、と言うことが選択肢に上がってくるとはまだあまり想定していなかった。
コロナ禍に陥るなんて言うことが四方や起きるなど想定すらしていなかった2016年11月に、HawaiiのKo Olinaのタイムシェアの権利を買った。まさか、初めて訪れたHawaiiで、中レベル程度の国産車一台分の料金を支払う決断をするとはなぁ、と依然として思うが、今でも良い決断だったと思っている。日系の同様のタイムシェアマンションのサービス、例えば某鉄道系のタイムシェアサービスなんかは、高級輸入車一台分くらいの料金がイニシャルコストとして掛かる。それに比べると随分お安い感じに見えるくらい、値差があった。半額以下くらいかなぁ。まぁ、日系のタイムシェアのコストを知ったのは、Marriott Vacation Clubの権利を買ったあとではあるが。
そのMVCのコストは実はイニシャルだけではなく、ランニングコストも掛かる。
おいらたちのはHawaiiでのタイムシェアの権利として購入したので、ハワイ州に土地絡みの税金を支払ったり、年会費的な感じで、そこそこ以上のランニングコストを徴収され続けている。これが嫌で止める人結構いるそうな。まぁ、年会費があんなに掛かる上にHawaiiに行くのにもお金掛かる訳で…。別にHawaiiじゃなくても、PhuketでもBaliでもそのポイントをどこで使おうと自由だが、行くのにコストが掛かるのは事実。
そんなこんなで、毎年掛かるランニングを含めると、最初にドーンとイニシャルコストを支払い、そこからリニアにコストグラフとして線が描かれていくのがこのタイムシェアの実態である。
まぁ、Hawaii以外のPhuketなんかでMVCの権利を買うと、Hawaiiのような悪どいランニングコストとは内訳が異なったりして、多少なりともお得だったりはする。ま、それを知ったのは随分あとなんだけれども。何にせよ、コストが掛かり続けることに変わりはない。それであれば、それに対して、どこでどう泊まるか、そのベネフィット効果、とでも呼ぶべきか、を考えていくのがある種楽しみでもあるし、時に辛くなることにもなる。ベネフィット効果をどう換算していくか、については、例えば、HawaiiのKo Olinaに泊まるのに、普通に何処かの宿泊サイトで予約したときの金額が払わなくて済むと言うことで、計算していく。例えば、Studioタイプなんかは恐らく1泊6万円くらいはする。そこに6泊するくらいのポイントが毎年MVCより付与されるので、全部Hawaiiで使うと36万円分のベネフィット効果がある、と言える。もちろん、Hawaii以外でも使えるのだが、Phuketで使うのと、Baliで使うのと、Bangkokで使うのと、NYで使うのとでは、1泊あたりの換算金額が異なる。恐らく、NYが一番高いのではないかと思われるが、時期にも依るので何とも言えないのだが。
何にせよ、対比構造としてはイニシャル+ランニングコストの累積金額と、金額換算したベネフィット効果の累積金額を経年で見ていく、ということになる。
そこでポイントなのは、やはりMVCのファシリティで使用することがそのポイント使用の効果としては一番高いのだが、悲しいことに希望時期、場所で空いてないと言うことが結構発生する。まぁ、欧米人と日本人では多少休みのタイミングが異なったりするので、例えばGWなんかはアメリカ人からすると何でもない日々で、そこでしか休めない日本人が居たとすると、そういうタイミングは結構日本人としては取りやすい。が、年末なんかはどこの国かは関係ないので、誰しも休みを取ると言う構図で取り合いが起きる。そして我々はそのレースに出遅れたので、希望場所は悉く諦めた…。が、四方やポイントを捨てるなんて言う選択肢はないので、去年とかは国内でExplorer collectionと言うことで換算率はメチャ悪いんだが、全部のポイントを使い切ったりしている。
で、今年の年末の件、最早、MVCのサイトから選べるところは限られていたので、そのExplorer collectionで泊まれるところを探してもらうために、コールセンターに2日連続して電話した。昨日の人がだめだったとは言わないが、結果、虚偽情報なんかもあり、今日対応してくれた人の優秀さが際立ってね。
泊まりたかった先として、12月23日、24日と同じジャカルタのThe Ritz Carltonを希望してAvailabilityを調べてもらったんだが、残念なことに23日しか泊まれないことが分かった。最早、そのExplorer collectionで泊まれないとなると、そもそも何処かに行くこと自体を止めるか、ともなりかねないのだが、スピーカー状態でコールセンターのオペレーターと話しをしている隣で、奥さんと相談しながらの会話が丸聞こえだったんだが、我々の会話を聞いていて、それなら24日の空き状況として、Marriott Bonoyのポイントで泊まれるか、確かめましょうとなり。
ん?なんだなんだ?
Marriott Bonoyのポイントの枠も調べてくれちゃったりする訳ですか?
そう、JALとかもそうですが、席が空いてない訳ではなく、マイルでの枠があるかないか、とかアルファベット分の種別で席が区別されているように、ホテルの客室も色んな枠として切り取られている。と言うことで、我々最初の宿泊日の23日はMVCのポイントを使い、そして24日は50万ポイント程あったMarriott Bonoyのポイントの中でたった2万ポイントちょっとでThe Ritz Carltonに泊まれることと相成った。これはこのオペレーターの方の機転の効いたところから行き着いた結論で大変感謝している。
加えて、その翌日のクリスマス25日からBaliで宿泊しようと思っていたんだが、今度は我々の保有するポイントの種別のせいで120日を切らないと使えないポイントがあり…。結果として、今日はそのBaliが取れなくて…。その400ポイントはなんと今週の土曜日が丁度120日前となるんだが、この2日で埋まるかも知れない…。既に23日、24日の宿泊を抑えており、Baliに行けないと言うのは致命的になるんだが、ここでこのオペレーターの方の機転の効いた話第二弾が出る。
そしたら来年1月末で切れる残り1950ポイントのうち、一旦Baliの予約をそこから1,000ポイント分使って抑えましょう。そして120日切らないと使えない400ポイントは月曜日にコールセンターがまたオープンになるので、こちらで差し替えをしておきますので、と仰ってくれて。
ん?なんだなんだ?
MVCのポイントの入れ替えですと?
と言うことで、合計1,000ポイント必要なんだが、一旦1,950ポイントから1,000ポイント引いて残り950ポイントとなるが、120日の方の400ポイントを月曜日なら使える状態になるので(因みにその120日前ポイントは日本では使えない…)、月曜になると、950ポイント+400ポイントで1,350ポイントに戻しますね、とのことで会話が終わった。
もう、Grande!なオペレーターですよ、ホント。
こういうのを提案力と言うんだよね。
あまりに優秀過ぎてマジでビックリした。今までこんな優秀なコールセンターのオペレーター、出会ったことがない。AMEX Platinumのコールセンターの人も優秀な気がするが、ここまでじゃないよ。ホント、MVCの中でも当たり外れがあるのは分かっているが、本当に優秀なこの提案力のある人、何ならスカウトしたいなと思った程でした。
月曜日に入れ替えたあと、電話で再度連絡をしますけど、何時ならよろしいですか、なんて言うダメ押しの鋭さ…。
ちょっと何時ならと言うことが言えない程一日の予定が埋まっているので、そしたらご登録のメールアドレス宛に連絡はいかがですか?と更にこちらとしての希望接触メディアを提案してくれると言うね…。到れる尽くせリとはまさに。
と言うことで、JALもマイルで成田⇔ジャカルタを抑えたので、あとはジャカルタ⇔デンパサールを抑えればこれで全て完了。因みに、JALは3人ともマイル。合計で12万ポイントくらい使ったかな。残りこんだけになった。結構使ったな、今年1年で。まだ14万マイル程残っているけれどね。今はメインカードをMarriott AMEXにしているから、Marriott Bonvoyのポイントがめっちゃ貯まっていく…。
そしてサーチャージとかが3人合計20万円…。むしろこれがボトルネックになるくらい高いんだな、と。でも、23、24、29日とジャカルタのThe Ritz Carlton、25-28のBaliと今回は宿泊費で1円も掛からないので、30日の帰国までにあと費用が掛かるのはIndonesiaの国内移動の分だけとなった。
コールセンターのオペレーターの方の機転の効いた話のおかげで、宿泊費は0円で過ごせることとなり、今年の冬は久々に楽しめることとなった訳であります。