2017年のマンガ大賞を取ったんだそうですね。
最初に出たのは2014年の8月。知らなかったのですが、もう5年も前に刊行されていたのですねぇ。そこから3年経ってマンガ大賞を受賞。2位でも3位でもなく、大賞。これは凄い。いや、実際、1巻から10巻まで大人買いしましたが、本当にのめり込む。メチャクチャ面白い。面白くて、中身がある。
正直言えば、2018年に映画化されたものから接したので、漫画は後付。往々にして、映画化の脚本が全く脚色されてしまって漫画のオリジナルの世界観が阻害されてしまったりすることが多々あるけれども、これに関してはそう言う齟齬は殆どない。強いて言えば映画の中では居なかったキャラクターが漫画にはあったけどね。
映画についてのReviewはこちら。
漫画を改めて読んでみて、世界観的には変わらないけれど、主人公の響のキャラが少し可愛すぎるかなw。映画の方が実態的な感じだった。単純に顔が可愛らしい感じが漫画の方が強い。映画の方が逞しく、強い感じがした。然し乍ら、漫画の中での彼女の行動パターンや、思考方法については何ら変わりはなく、破天荒と言われるかも知れないが、内実を知ると、実はリアクティブで、プロアクティブに暴力を振るったりはしない。その点、理解がされずらいキャラとしての動きは漫画も映画も変わりないかな。
いや、とても素晴らしい。
一気に10巻、読み切った。
そしてまたすぐに読み返そうかなと思っている程。コミックは、一度読んだあとに、もう一度読もうと思うから買っているが、実は中々それが出来ない。もっと自由な時間があれば良いが、日がな一日、漫画を読み耽ると言うような至極の時間を味わうには、少々年齢が若い。Retireした時に読み返したら面白かろうと言うものをきちんと買い揃えている。だから、おいらが買った漫画はおいらの書架に入っていればそれで良い。良いのだが、この漫画は読むに値すると思ったら、やっぱり共感出来る人は欲しいと思う。この漫画はその点、共感が得られるかは微妙なのだが、何らかこの漫画から来る示唆、に関しては必ずある。人生が順調すぎて、何らの葛藤もなかった、と言うような人がいれば別だが、それなり以上に悩んできた人生がある人にとっては、この漫画は救いになる。こう言う考え方もあるんだな、と。
いや、兎に角良いので一度読んでみることを強く勧める。
何しろ、☆x5つです。