MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



おいらは電車を乗り継ぎ渋谷から高校へ通っていた。

南口の東横の改札を通り過ぎ、明治通りを渋谷警察側へ陸橋を渡って歩いて通っていましたな。帰りは当然逆順で帰ってくるのであったが、陸橋を降りる辺り、バスターミナルの辺りでは試供品を沢山配っていたものである。今はティッシュばかりなのかも知れないが、おいらたちの頃は何でも配っていた。その一つがGilletteのシェーバー。今でもそう言う試供品配布があるのか分かりませんが、簡単に言えば〝刃物〟配ってたわけですな(笑)。まぁメインは〝柄〟の方ですが。メーカーからすれば、シェーバーの〝柄〟をタダで配れば、後々〝替え刃〟を使い続けてくれるのでLife Time Valueは高い。勿論気に入ればの話だが。プリンターのトナーと同じ理屈である。

男も中学生くらいになると、ヒゲが生えてくる。消しゴムで消えそうなくらいしか生えていないのに、シェーバー買ったり親に借りたりして剃るわけです。まぁそうは言っても毎日剃るわけではないんだけど。高校生くらいになると濃い奴は毎日剃ったりするようになるんですな。一著前にカミソリ負けの話なんぞしたりしましたから。段々と、親が使ってるシェーバーじゃなくて、自分のものが欲しくなったりするんだが、電気シェーバーは意外と高いもので、逆にT型のシェーバーで剃るのがかっこよく見えたりしてね。そう言う使い方はCMでしかありえないと思うんだが、シェービングフォームを真っ白に塗りたくっているところを、T型シェーバーでサーっと剃っていくのは何か憧れたりするし(笑)。大した話じゃないんだけどね、イメージの問題で…。(メンソレをどばぁーっと使うのと同じであんなに真っ白になるまでシェービングフォームは使いませんから…)。

剃り始める時期が中高生くらいだとすると、男は下手すると70年くらいその後ヒゲを剃るわけだ。であるならば、剃り始めの若いターゲットに対して、電気シェーバーではなくT型シェーバーを使うように勧めるためにも試供品を配布することは、消耗品である替え刃を継続して購入してもらう意味も含めて非常に有効的なマーケティング手段である。また、単に電気シェーバーとのシェア争いに勝ったとしても、その後T型シェーバーの中でのシェア争いがある。であるならば、尚のこと早いうちに一つのブランドにスタックさせることが重要だ。

T型シェーバーの柄の部分なんて、大した値段ではないので、スイッチングコストは大したことない。一回のランチ代程度の話なので、簡単に他社のものに乗り換えられる可能性がある。しかし、おいらに限って言えば結果として18年間同じ柄を使い続けた。何故と言われても確固たる理由はない。正確に言えば、同じ柄で、替え刃を購入し続けただけであるがね。その間にテクノロジーの進化とでも言うべきか、替え刃に関して言えば、一枚刃から二枚刃、そして三枚刃と進化を遂げたが、基本的には同じ柄にアタッチできるものであった。

スイッチングコストがかなり低いにもかかわらず、他のメーカーに乗り換えさせないようにしているメーカーのこの替え刃の売り方は絶妙なのである。替え刃の売り方は、一枚、一枚売らない。大概、4-5枚をまとめて1ロットで小さなプラスチックのケースに綺麗に収まった形で売る。おいらは毎日剃らないが、大概1枚付け替えると1ヶ月から2ヶ月は使い続けるのではないだろうか。であれば、1ロットで大体1年くらいは買わないのだけどね。使い続ければ、ケースから一つ、また一つと使っていくが、特に不満もなければ同じパッケージの替え刃をまた買ってしまうものなのである。そしてたまにあるのが、4+1と言うキャンペーンである。元々のパッケージが4枚入りで、残りが1枚か2枚くらいの時にそう言うキャンペーンとかされてしまうと、どうにも買ってしまうものなのである。同じものをね。これが不思議なのであるが、何故かロックオンされてしまっていて、量販店やら薬局などでシェーバーの替え刃を買う時には自分が使っているメーカーのものしか目に入らなくなっている。そしていつもどおり4-5枚がまとまって入っているパッケージを購入してしまうのである…。

そうこうしているうちに18年経ってしまいましたが、とうとう、新しい柄を買ってしまいましてね。

どうしても新しいものが欲しい!と言うわけではなかったのだが、同じGilletteのFusion powerと言うものを買ってしまった。別にクリスペプラーのCMに惹かれたわけではないのだが、5枚刃に加えて、裏側の刃のトリミング機能に惹かれたのである。新しい機能がよっぽどではない限り、買い換えるようなことはしなかったと思うのであるが、襟足や眉毛の微妙なところ、また常に口ひげをたくわえているおいらとしては、ヒゲの端っこなどの微妙なところを剃り揃える機能にかなり惹かれたのである。ハサミやら、電気シェーバーではトリミングがうまくいかないことが多いからである。恐らく通常の側の反対にトリミング用の刃が備わったシェーバーは初めて出たのではないだろうか。またこれに加えて、当初からあったのでろうが、電池で振動させて剃る機能にも何となく惹かれていたのでこれを機に変えてみた。

結論としては、18年ぶりに買い換えて良かったね。剃り心地が非常に良い。また誰しもヒゲの生え方が同じとは限らないので、剃り残しは誰にでもあると思うのだが、その剃り残しが非常に少ないと感じた。騙されているのではなく、ホントに剃った実感として良い。

これはお勧めである。

こうやってBlogなどを通して、人に勧めることもGilletteの策略なんだろうか(笑)。


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