MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



FirenzeのDuomoに落書きした大学生他、色々と犯人探しに躍起になっている。

正直みっともない話だ。醜い以外何物でもない。ただ、これは歴史的建造物だけの犯人探ししても何の意味もない。ミラノなんて落書き都市だ。どこもかしこも落書きだらけ。こうなると最早ミラネーゼの見識なんて疑う余地もない。ミラノに住んでいてホント落書きの多さと犬の糞の多さに嫌になったから。何が芸術の国だよって思ったもんね。美的センスのカケラもない。勿論美的センスの問題じゃないんだけどね。

だが、学校に行く時間が先進国内で最低レベルで、G8カントリーの中でも最も知的レベルが低いことは事実として出ているのだが、彼らでも落書きしないところがある。教会だ。基本クリスチャンの国であるイタリアならではなのかも知れないが、宗教関係施設は比較的落書きが少ない。ゼロじゃないけども、他の建造物よりも少ない。何がそうさせているのかはよく分からんが。宗教的な感覚が道義的な自制心を芽生えさせるとは思えないんだよね、サッカーのシーンとか見ていると。。

初めて海外に行った14年前の1994年夏。留学先のExcursionでEdinburghに行った。その時市内のPrincess Str.にあったタワーに行った際、我々が行ったまさに数日前の日付で日本人が落書きをしていたのを見た時、タワーに上るんじゃなかったと思ったよ。何しろ初めて海外に行った時だったからなぁ。

FirenzeのDuomoは結婚する前に奥さんと2005年12月下旬に行ったけど、この時も落書き多いなぁと確かに思った。今回FirenzeのDuomoだけが問題になっているけど、どこもかしこも皆落書きはしたがる。ヴェローナに行った時架空の物語ですが、ロミオとジュリエット関係の建物とか色々と見たけどお墓なんてもう落書きだらけ。わっざわざちょっと市内の外れにあるお墓まで歩いて行ったんだけどもうこの時ほど幻滅したことなかったからね。

誰かがしているからまぁ良いかとなるのだろう。割れ窓の法則と言って、一度窓ガラスが割られると他の窓ガラスも次々と割られれていくのだそうだ。以前のNYはまさにこの原理が働いていて、街中そう言う状態だったそうだ。ジュリアーニだったか、その前だったか忘れたが市長の取った行動は割れた窓を放置しないことだったそうな。これは市の財政で賄ったかのかどうかは知らない。しかし徐々に街は綺麗になってきた。

仮に、日本人だけが罪悪感を感じたとしても落書き全体の比率から1割しか効果はないかも知れない。しかし、日本人は旅行のたびに落書き消すくらいのマインドでいけば良いんじゃない?今回発覚した落書きの犯人だけ吊るし上げた所で何も解決しない。別に全員どこに行くときも落書き消しを持っていけととは言わないが、大体落書きするようなののは旅行者のうち、恐らく0.0001%くらいのバカだろう。だから0.0001%くらいの過去に落書きした経験のあるバカの原罪を消してやろうかと思うその倍くらいの心ある日本人が消せば良いんだよ。心あるヒトはもっといっぱいいっぱいいると思うんだけど、全員が歴史的建造物に行かないだろうし、消すマインドで行くとも思えないし。日本人全体が何も贖罪の概念に駆られる必要はない。所詮一定程度の割合でバカは発生するんだから。いくら教育したところで失敗は起きる。逆に教育でこう言うことをしてはいけないと教えそのうちのほんの少しの人がだったら消してやろうと思うかも知れない。そう言うヒトがきっかけになってムーブメントになれば良いんだよ。

繰り返すがネットのUlitiy使って現地に行った奴が犯人探しよろしく、誰々が何処そこに落書きしていた、とアップロードしてそいつの個人攻撃したり、重職にある奴を辞職に追い込んだり、とそう言うくだらない一過性のメディアに踊らされるようなことは止めろ。バカを報道するバカメディアに踊らされるのは間違っている。今回のこと吊るし上げてる奴に限って過去に落書きしたことがあるとは言わんが自分では全く気付いていないような悪いことしてるって。。メディアのやることなんてそんなもんだから。蜘蛛の糸のカンダタ状態に陥ってるって間違いなく…。


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