カズさんに始まり、名波、ヒデ、城等この15年くらいで物凄く沢山の日本人がヨーロッパのクラブに移籍を実現してきた。
先日のJリーグ関係者勉強会:矢島組、で日本のスタイルとして、類型を輸入型、輸出型の大きく二つに分けたパラメーターと、その国のFIFAランキングとの相関で図示された絵を見ながら議論した。今は有名選手を輸入すると言う傾向から日本人選手を輸出していく傾向にあるとのことで、中庸として位置付けられたフランスやスペイン、イングランド、ドイツ等ランキングも高く輸入をしている国に将来的には近付ければ、等と言う議論もあった。
今や、スポンサーを持って行けるのであれば移籍が出来る、と言うような図式ではなくその選手そのもののパフォーマンスが高いから、と言うある意味当たり前の図式に落ち着いてきている。取りも直さずヒデのパフォーマンスがイタリアーニよりも良かったと言うところから、Numero 10をParmaやFiorentina等で背負ったと言うことでその後2000年以降は本当に日本人プレーヤーがヨーロッパクラブで活躍するようになった。
今、CSKAの本田やNovaraの森本等本当に主戦力として移籍を請われる選手が出てきている。ハイデュクスプリトの伊野波等は給与遅延で契約解除の後にスペイン二部クラブに移籍か?等と言われているそうな。今回、本田はCSKAが硬くなに条件を譲歩せず残念ながらLazioには移籍は実現しなかった。経営的な観点から考えると契約している選手の安売りなどすべきではない訳で、強固な姿勢と言うのも分からなくない。残念なのは森本で、メディカルチェックで引っかかって移籍破断と言うのはちょっと大きな話だな。通常の企業と異なり、選手は〝生もの〟である。替えが利かない。万が一の可能性としてある日突然交通事故に遭ったりすればその選手のクローンを作ることは出来ないから製造業等とはまるで状況が異なる。BMWは工場から出荷する時に同じものを何万台と出庫出来るが、クラブは唯一無二の選手をある意味〝プロダクト〟として位置付ける試合に出場させると言うことで事業モデルを形成しているからだ。森本の怪我はその価値をフィジカルな点から問われてしまった。
しかし怪我は一生している訳ではない。
夏の移籍の際には本田にしても森本にしても伊野波にしてもコンディションは完全になったり、移籍条件が揃ったりし、自分が活躍出来るクラブと契約し、活躍の場が見つかることを切に祈る。
Forza Giaponese
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