MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



日本対パラグアイの戦いの前のパラグアイ評が、ブラジルでもアルゼンチンでもない戦い方をしないと勝てないからスタイルが異なる、であった。

ベスト8に二つの“グアイ”が勝ち残っている。ウルグアイとパラグアイ。今からスペイン戦のパラグアイはどうなるか分からんが少なくともベスト8に残っているのは間違いない(その後パラグアイは負けた)。この二つの国は長らく二つの「目の上のたんこぶ」とどう対峙するか、を考えてサッカースタイルを整えてきた筈だ。実際優勝回数では離されているが(とは言ってもパラグアイはアルゼンチンと同じ2回優勝している)、今回の南ア大会の予選の中では全く引けを取らない戦い方だった。

つまり、今の時代はブラジルやアルゼンチンのような戦い方では駄目、と言うことなんだろう。飽く迄も今、であるが。

前回2006年大会もブラジルは準々決勝でフランスに負けた。カルテット・マジコと呼ばれたロナウド、カカ、アドリアーノ、ロナウジーニョと各所属クラブでもエース級のスーパースターを擁しても残念ながらベスト4にも進めなかった訳だ。アルゼンチンもベスト8でドイツに負けた。今回同じことが起きたわけだ。個々の選手のレベルで言えば間違いなくブラジルもアルゼンチンも間違いなくトップレベル選手ばかりだ。そして今回はブラジルは闘将ドゥンガが史上最も組織だって守るチーム、に育て上げたのにやっぱり最後はフェリペメロの蛮行が発端となって守備陣形はバラバラに崩壊。ルシオは多少頑張ったがやはり一人ではどうにもならなかった。

今回のアルゼンチンもそうだ。

ブラジルのように誰かが退場になった訳ではないが、最後イグアインが振られて取られた3点目などは守備の崩壊があったことを物語っている。テベス、イグアイン、そしてメッシとトップ3は最高級レベルのFW陣であったし、マキシロドリゲス、マスケラーノ、ディマリアなどMF陣も非常にレベルが高い。しかしながら、最後押しに押されて4失点。まぁ3点目が取られた時点でアルゼンチンはプッツンしただろうから正直3失点目、4失点目は通常の形では取られなかったかも知れないが、現実、4失点もドイツに喫したのは事実。これもある意味崩壊したのだ。

今回両チームとも敗者になった。

ある一定以上の勝利はあったり、親善試合では勝てたとしても、ワールドカップと言う結果だけが記録に残るような試合の場合には皆どこの国も戦い方を変える。これもまたサッカーだ。ブラジルなどはそうだったとしても5回もチャンピオンになった訳だが今の時代は最早それも通用していないということになる。アルゼンチンなど86年からずっと勝ってない。この2つの国ですら通用していないのであるが、日本はどう反省するのであろうか…。

14年のブラジル大会に向けて基本はベスト4に3カ国残っているヨーロッパタイプが勝ちへのルートなのではないかと思う。ビエルサなどは確かに優秀な監督かも知れないが、結果からしても、またG子の大失敗からしても、ヨーロピアンスタイルが合ってるのではないかな、と思ってしまう。




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 『コン、コン... 『今から講義... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。