なんて言うのですかね、条件反射的に、刊行されたら即座に購入、と言う動きになる漫画です。
もう、第一巻が出た時からずっと好き。と言うか、好きなだけではなく、いくつかある漫画の中で、バイブル的な位置付けの漫画。そもそも細野不二彦先生の作品は全て好き。その中でも取り分け、ギャラリーフェイクは傑作だと思う。美術漫画全般が好きなので、どれも好きだ、とだけにしておきたいが、いやぁ、これは傑作ですよ。
今回は、このご時世を反映させて、コロナの件も当然入っていました。
残念な結末のことも今回刊行された第35巻の中で表現されていましたが、ホント、ヨーロッパでは日本以上の悪魔な存在ですからな、コロナは。やっぱり藤田は今更彼のような仕事を目指すことは無理でも、仕事の仕方、心の機微の持たせ方なんかは、憧憬に近いものがある。真似とかは出来ないけどね。単なる憧れでもなく、表現しずらいが、生きづらい世の中で、実は彼のような人にこそ心の暖かさはあり、これは実は人間誰しも、このような形以外だとしても暖かさを表現出来るのではないかと思っている。ニヒルに、斜に構えているけど、ね。
世代を超えて、いつかみらんちゃんが大きくなった時に、敢えて読ませたい。そんな漫画です。