WBC日本代表の人選が進んでいるようだが、暗礁に乗り中々順調ではないようだ。
『日本代表』に選んだからってそうそう簡単に派遣できのだ。球団経営を甘く見るな!
と各球団から言われているのではないだろうか。クラブ、球団はビジネスとして経営しているのだ。日本代表と言う美名の元に選手を壊された阪神や中日にしてみれば怪我人は当然出せないし、時期的にも怪我人を新たに出されてはシーズン開幕前に誤算が生じる。
サッカーの代表選出は色々と問題となっていることを知らないのか?日本代表だから、と言う理由で簡単にクラブが出してくれると思ったら大間違いだ。サッカーにしても選ばれれば絶対に代表に行くわけではない。当然だ。怪我をしていれば当然行かないし、クラブは親善試合の場合には召集拒否をする場合でさえある。金銭的補償や怪我をした場合の補償などの規定がないままに、日本代表は名誉だから選べば来いよ、なんて言うのは甘いことこの上ない。実際中日は川上を北京オリンピック後に登録抹消を長らくし、被害を実際に被った。
特に「野球」の日本代表の場合には、プロアマの規定によって業界としての確執があるままで、長らくオリンピックに行くのはアマチュアだけだった。
それがいつぞやからプロアマ混成と言うことでプロにも門戸が開かれたが、依然としてその「地位」は確立されているとは言い難い。むしろ確立していないと見るべきであろう。原などがマスコミを通じて色々と言ったところで、『権力』の無謀な誇示にしか見えず本来であればその代表に選ばれることから生じる威厳を選手や球団が感じ、『権威』を圧力なく感じるようにしなければならないのである。原に政治学的な権力論や権威との差異感など講義したところで理解はできないだろうが、しかしそんなものはとっくに自分で感じているのではないか?伝統ある巨人軍の監督をしているのである。そこに何か権力は必要か?そんなもの必要ないであろう。コーチ、選手、スタッフ、ファンがそこに権威を感じ、皆が原に付いて行っているではないか。しかしそれは一つの球団と言うフレームワークの中での話でありそんなやり方が日本代表の監督だから、と言う理屈で通じると思ったら大間違いである。そこに権威性は何もないと思った方が良いだろう。基本は興行権を持っている読売グループだけが持ち上げているものだ、と低く自分たちの影響が及ぶ範囲を見立てた方が無難だ。
各国サッカー協会がクラブサイドへどれだけ丁寧に依頼しているのか。。。
事前に予備の召集予定(依頼)書を送るばかりか、中には海外のクラブへ依頼の行脚へ出かけたりする。期間の設定はFIFAが規定しているが、やはり基本は協会とクラブの交渉ごとなのである。方法論に間違いがあれば当然頓挫する。それを基本、決して賢くないメディアを通じてコミュニケーションしているのであれば話にならない。たとえ直接的に交渉をしていても、メディアへの伝え方一つで事はひっくり返ったり一波乱も二波乱も起きるのである。サッカーのように丁寧に選手の移動手段や移動日を検討し、合意の上に派遣をしてもらうべきなのである。
2006年のジーコの時のキャッチではないが、Samurai Blueにもじったかの如く(実際Samurai Japanはホッケーの完全なパクりだが)しているが、非常に胡散臭いものを感じる。単に日本代表、と崇高なもの的に扱っているだけで今のご時勢その姿勢では無理だ。アマチュアリズムで興行を継続していられるところは既にない。そもそもWBCの興行など読売新聞系列がアジア系の興行権を買ってやっているだけではないか?と在らぬ疑いを掛けられる可能性だって否定はできない。サッカーやラグビーよりも後発で日本代表を出発させたのであれば、プロ野球界は先人に習うべきだ。偉そうに、事前に打診して断られために、それで腹いせか?『協力しない球団もある』、なんてことをマスコミを通して言っているようでは絶対にダメだ。それは実業でもスポーツ興行でも同じであろう。感情的にマスコミなどを通して何かを伝えたところで百害あって一利なし。
大学の後輩が巨人軍からWBCへ派遣されることになっており、運営上のミスなどは起きて欲しくないと心の底から思っているし、大失敗した星野を擁した北京オリンピックに、更に失敗を重ねることなどがないよう節に願っている。勿論今回はWBCであり、オリンピックとは全く別のスキームであるが。。
勝ちたいのであれば、ビジネス的に適切にプロセスを進められるフロントをきちんとそろえるべきだ。感情だけ、名誉感だけではスポーツはできない。猛省すべきであろう。
全日本野球会議というのがあるみたいですが、機能してませんよね。
組織図見ても全く分かりませんでしたwww
ただオーナー会議次第です。。