スペインの名門クラブチーム、バルセロナのトップを2008年までしていたフェラン・ソリアーノ氏の執筆した本。
☆☆☆☆☆(5つ星で満点)
いやもう、これは本当に名著である。スポーツリーグ産業に従事する人は速攻で読んだ方が良いよねぇ。おいらの信条とピッタリ合致する。ビジネスがしっかりしていないと、ピッチサイドでは成績は上がらない。だからおいらはスポーツの産業の中でビジネスサイドの底上げをしていくためにコンサルティングをしていきたいと思っている。
彼は、必ずしもビジネスサイドだけにいた訳ではないことは読めば分かる。現に選手の移籍などの業務も通常おこなっていたことが書かれているしね。しかし、しっかりとした信念があって、ビジネスをStrategicに進めて行ったその結果として、選手の売り買いなどをしていく、と。チームが勝てば全てよし、と言うことではないことだがそれも尤もだ。スポーツリーグ産業は確かにチームが勝つことによって様々なプラスアルファがもたらされる。それは分かっている。しかし勝ったらビジネスサイドのことは全てチャラみたいことは本来有り得ない。実際おいらの経験上も(ここでは書けないが)、スポーツリーグ産業の現場で働いている人で、とんでもないレベルの人もいたりするが、その辺りも人材が重要であることもこの本からは読んで取れる。
願わくばソシオの構成やそことのコミュニケーション、またその基本戦略などを知りたかったのだが、今年の5月くらいにソリアーノ氏に会いに行こうか、と言う話をしている。実際、彼には色々とインタビューしてみたいこと山ほどあるから。現にバルサで働いていた人に繋いでもらおうかと画策中。そう言う現地に行って話を聞く、と言う努力を重ねることこそ勉強な気がする。ずっとこの業界、産業で働きたければ現場だけではなく、今回ポシャってしまったようなスポーツ関連ビジネスのセミナーなどに出て常に自分の考えや戦略などをリフレッシュさせていきたい。現にこの12月に会ったLiverpoolのScottやMiton KeynesのAndrewなどは本当に良い手本になる人達だった。こう言う人こそJ-Leagueやプロ野球に必要な人材だなぁ、と痛切に感じた。きっとこのソリアーノ氏も話すと良い情報テンコ盛りな気がする。前回AC MilanとのMTGをセッティングしてくれたMaurizioにもコネがないか、聞いてみることにしよう。
繰り返しになるが、この本は本当にお薦めである。
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