MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



何度か転職した経験からのまったくもって個人的な話。

幸いなことに一度だけこれ以上はないな、と思って辞めたことがありますがそれ以外の時は大概誘っていただいて転職をしております。この独立だって、言い方は変だけども独立を促した要因が2つ、3つとあってそれで独立をした。どうしても独立して社長になりたい、とか言う強烈な希望があった訳ではなく。仕事の発注形態として個人事業主とかはしにくいから会社作れ!と複数の人から言っていただいたのでね。

大概辞める時は挨拶ってするものですわね。

ざっくり言って、辞めるに際しては大凡御為ごかしなことを退職の挨拶としてする。これは眼前に見た辞める人のケースとしてもそうだし、自分としてもそうだった。今まで同じ会社にいて辞めていって目の前から消えていった人は数知れず。本当に数知れずだなぁ。100人とは言わないけど、それくらいいるんじゃないかなぁ。大学卒業して最初に入った会社でも親方日の丸なのに(厳密に言うと違うけど…w)結構な数の人が辞めていった。


なんだかんだ言って安定志向の人が周りに多かったし、あの会社の中でどうやって生き残るか、違う言い方をすればしがみ付くか、と考えている人が何気に多かった。どちらかと言うと後者の方が多くなると思う。MBAの時にも統計的に確認した訳ではないが、と前置きされた形での説明で、会社の中でいわゆる課長クラスの人がいるがその中でエース級と言われるのは10%前後で、後の9割はそのエースに食わせてもらっていると言う会社が多いのではないか、と。であるならば残りの9割の人たちの部下なんかは自立している人も勿論多くいると思うけれども、どうやって毎日ルーティングワークを作るかを考えてるフリをする人、が結構いたからね。。。

ま、そんな現実があったから辞めていく人は辞める前段階とかは結構愚痴っていたり、上司と喧嘩したりって言うのを垣間見たり、現実に飲み会で愚痴で大盛り上がりのシーンに出くわしたり。。


しかしそんな時でも朝礼とかで退職します、って言う時は次の会社を別に言わずに転職するから辞めます、今までありがとう、と言う趣旨で挨拶してシャンシャンって感じで立ち去る人多かったなぁ、と。多分ヨーロッパやアメリカの会社に100人いる部署で毎朝のように朝礼するような会社って余りないと思うんだけど、いずれにしても辞める時は一人一人回ったりザザっとメールで一斉にメールしたりね。そう言う時に普通は文句とか書かないもの。辞めるんだもん。皆わかってるでしょ。やりたいことが見つかったか、少なくともここではもうやりたいことがないか、どっちかでしょ?ま、実家を継ぐとか言う意味でやらなければならないことが発生している場合だってあるだろうけどさ。何にせよ、深く理由聞いたりするような関係の場合は話し込んだりするかも知れないけど普通は事細かに理由なんて聞かないもの。現実には二度と会わない可能性が高くても、“また”なんて言う通り一辺倒の月並みな挨拶をしてさよならって言うパターンが殆どだと思う。


最早ロジックもクソもない、筈。


別にそのまま会社にいる人の立場からすると事細かに話してもらうことなんて期待していないしね。辞める、と言うことを宣言して、挨拶するだけならば、別にロジックなんて必要ないしね。例えば辞める瞬間にその会社に対して、今後のアクションプランなんぞを語られた日には正直多分キレる。その前段階であれば、まだ自分もコミットしますよ、だからこの改善プランを履行しようと、となるだろうけどね。逆にそれが実行されないのであれば辞めるよ、と言うEvidenceを上手に作る人もいる。あの時言ったよね?しなかったのは上司のあんたが悪いんだから、と賢い人はきっちり布石を打つもの。ま、大体それが履行できなくて、やる勇気も能力もなくて、上司は見放されて辞められてしまって、あぁ、リソースがない、なんてことになるはず。まぁそう言うケースって少ないと思うけどさ。そう言う賢い人中々いないから。

多分にコミュニケーションを戦略的に考えて、いつのタイミングで何を伝え、その範囲できっちりこっちは責任持ってやりましたけど、やってないのはどちらでしたっけ?なんて喉元に刃物突きつけられる能力のある人ってのは多分どこの世界に行ってもきっちり仕事するだろうし、重宝される。辞められた会社からすると大きなリソースを失う。そのことに気付くのも随分あとだったりするしね。


辞めるその瞬間に際して、いずれにせよ何かグダグダ言うのは多分日本人のみならずお作法の問題として間違っている。


個人的には、そう言う辞め方は今まで見たきたケース、自分が辞めたケース見ていても部署内の人にそんなこと言ったの見たこと無い。多分日本人とか欧米人とか関係なく、ね。そもそもそれまでのコミュニケーションで問題が発生している場合が多いだろうから、辞めるなら辞めるで気持よく送り出す、と言うことを表面的にするもの。たとえそれが金輪際会わない最後のタイミングだったとしても、ね。そこは大人であればそうするでしょう、普通。何かきっちりとしたこと言わないと辞める会社の人たち、納得しない、なんて言うのは邪推。もしそう言う邪推しなければならないのであればその会社はブラックでしょう…。辞めるにも辞められない、なんてことになるのは余程の会社でしょうからな。


未練があるかないか、なんてこととかもどうでも良い。


辞めるならスパっと辞めたほうがお互い気持ち良い。未練があるんで、、、なんて言ったって戦力外になっている場合が多いかも知れないから、戦力外ならば間違っても引き止めたりしないし、グダグダ話されても時間勿体無いしね。自分のことを中心に考えてしまったりすると、ひょっとしたら引き止めてくれるかも、なんて思う人もいるのかも知れないけど、前のファームとかでもやっぱり辞めるんだねぇ、そりゃそうだよねぇ、なんて残った人はそう言う話になる。大体その前に経緯知っていたりするし、コンサルファームとかだと、実は横のつながり強いから、あの人に会ってるらしいよ、なんてこと流れてきたりするしね。ま、そう言う場合は本人の能力云々と言うよりもプロジェクト自体がブラックになっていたりして、不憫よのぉ、、、なんて言う同情を買う場合もあるんだけどさ。

いずれにしたって、辞めるならスパっと辞めたほうが良いと思う。

考えたってどうせその翌日からは来ない訳だし。人の能力を買って一緒に仕事をしようとしているわけで、人格とかで仕事をしているわけではないからね。今時Facebookで繋がっていたりして、その後だって誰が何をしているか、なんてこと知ろうと思えばなんぼでも知れる訳ですからね。便利なのか、そうじゃないのか、、、然はさりながらSNSがあろうとなかろうと、お作法は多分変わらない筈です。所詮、人間対人間の話なので、コミュニケーションの話に帰結するでしょうな。前々から下手な人はそう言う帰結になるかも知れないしね。

難しい話ですなぁ。。。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 『オフィスか... 『五感・・・』 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。