昨晩、ほぼ融けかけた雪道を奥さんと夜中に散歩した。
三軒茶屋のTSUTAYAはある意味定番の散歩コース。なにせ、夜中の四時迄空いているからね。ちょっと読みたかったビジネス本を漁りに行ったのだがお目当てはなく、雑誌コーナーを巡回。すると、最近の雑誌の売れいき不況もなんのそので、ブランドムックが山積み。店舗では売られない物が付いてくると言うのが価値の要因らしいが、聞けばイブサンローランのブランドムックは初版で100万部だったそうな。つまり100万人が持ってると言う事だ。個人的には稀少性の欠片も無い物を持つことになる事態をどう捉えているのか、不思議なのだが、その中で絶対に100万部も出ないようなブランドムックを発見した。
佐賀のブランドムックである。
購入しもしないで雑誌コーナーで写メなどはルール違反だから表紙などは撮っていないが、有田焼の小皿が入っていた。残念ながら可愛くなかったので買わなかったが、雑誌としては都内の佐賀関連情報等が満載。勿論、数少ない佐賀の魅力を余すところなく伝えている。あのお皿でなければ買っていたかも。いや、買っていたな。
TSUTAYAの問題かも知れないが、有田焼が入っているブランドムックをEVEXやその他CHERなどのブランド品のムックの隣に置いてもダメだろうねぇ。有田焼のお皿目掛けてブランドムックを買う人はそれこそ稀少だろうが、明らかに宝島社が得意とするようなブランドムックの隣にいきなり有田焼のムックを置いても明らかに客層は異なると思われる。どちらかと言えばアシェットとかの初号だけ廉価になる組立系の雑誌を購入するユーザーが近しいと言うか親和性があるのではないかなと推測される。
いや、おいらなら旅行コーナーに置くかな。若しくは趣味の陶芸や手芸コーナー。
ガイドブックだけではないので、旅行に持っていくかは微妙な判断になるが、然し乍ら旅行ガイドブックに有田焼が付いてくるならお得、と思うのではないかな。ガイドブックだけではないと言うのは、残りが都内の佐賀関連情報と言う事である。半蔵門の『まつら』などが掲載されていた。懐かしい。前の会社の時よく行ったなぁ。都内にある佐賀関連のお店が他にも沢山載っていた。すると、必然的にターゲットセグメントが都内の佐賀県人と言う事になるだろうねぇ。申し訳ないが、佐賀出身ではなくそこまで必死に都内の佐賀関連情報を探す人は多くないと思われる。これで需要喚起をするのではないだろうから、元々ニーズがあることを想定した上での刊行物であればやっぱり佐賀情報が欲しいと思っている県人会とかで即売会とかの方が売れるかな、と。
ところで佐賀は人口85万から90万人弱の筈だ。
おいらが佐賀のプロジェクトをしていた時は83万人だったから。今は増えているらしいが、それでも世田谷区より少なかった筈。仮に県内在住者と同数が県外に住んでいたとしても90万人。雑誌なんて10000部売れたらヒットと言われる時代。つまり日本人10,000人に1人も買わないのが常。さすれば県外に住む佐賀出身者が全員都内に住んでいたとして、逆引きの理論値で90人しか買わない理屈になる。流石に雑誌化される際にある程度のマーケティングリサーチが為され発行部数が決められるので、90部しか売れない前提での雑誌発行はないだろうが、それにしてもよく発行に踏み切ったよね。有田焼等化粧ポーチ等と異なって生産コストもある程度以上掛かるのかと思う。お皿の原価はブランドムックで作らせるように中国製と言う訳にはいかないだろうしね。有田焼が中国で生産なんて文字通りの矛盾となる訳だし。実際有田で有田焼を作っているのでなければ、このブランドムックは嘘になるからね。
行政が発行に際して補助金出していたりするなら分かるけどどうなんだろうね。
それにしても凄いよ。佐賀のムックは。発行した事に敬意を表して購入すべきだったかなぁ。。あの有田焼でなければなぁ、、、買ったんだけどなぁ。。。。
社会人生活で二度、前のコンサルティング会社の時や、その後の別の会社で佐賀関連の大きなプロジェクトに携わった。両方とも佐賀県庁のプロジェクト+別の大きなクライアントのプロジェクトに携わった。行政絡みのプロジェクトだったために県内を結構周り、地方都市の経済活性化については相当知見も貯まったし、フラッグの立て方も目星が付けられるようになった。これも単えに二回も佐賀関連のプロジェクトに携わったからである。間違っても佐賀の事を馬鹿にする気持ちなど毛頭なく、純粋に佐賀のブランドムックをTSUTAYAで見つけた事で嬉しく思った+αである。都内在住の社会人で、おいらは多分ベスト5に入るくらい佐賀へ出張していると思われる。それくらいに佐賀のことは親しみがあると言うことです。出身地でもなんでもないんだけどさw。
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