公言しているので今更ではあるが、おいらは独立してから10年目を迎えており、社会人としては20年目である。
また、最初の会社から数えて、N社、NY社、D社、MBA、C社、H社と経た上で、今は6社目。思えば最初の5社の合計よりも、独立してからの方が長くなっている。なんだか不思議な感じである。ひーひー言いながら駆けずり回って?頭を捻ってクライアントにDeliveryをしている間、いつの間にこんなに時間が経ったかなと思う。
明日、大分から東京に戻って、一度帰宅した後にTOUCH AND GOでまたすぐMTGで、更に翌朝ほぼ始発便で大阪へ行き、キャリアについて学生に話しをしてくる。
彼ら学生に対して何かしら言う時、ひょっとしたら、この後一生会わないかも知れないけど、それでもおいらが言った言葉がずっと残って人の人生を変えるかも知れない、と思って喋っている。単発の講義の一コマであっても、である。だからこそ真剣に彼らに対して講義をしようと思っているし、そうしているつもりである。目下のところ、今相手をしている学生は、もう既に何度も会っているようなメンバーなので、一期一会の法則は全く成り立たない。少なくとも既読スルーになっていても、Facebookで非公開にしたスレッドに何かしらの記事を転載したり、コメントを書いたりすると、読んではいる。。。SNSでOne way communicationと言うのもどうかと思うけど、読んでるんだなと生存確認は出来るし…苦笑。ま、来る者は拒まず、去る者追わず、なので、余りにも一方通行が続くだけならば、こちらはCommunicationをしている学生を中心に、とはなりますがね。。。
それはさておき、彼らが自分たちのやりたいと思うことを少しでも掴み取れるようにしてあげようと思っているが、これが中々難しいところではある。
得手不得手があろうから、ぎゅぎゅっと人生について集中的に考えることが得意ではない学生だっている訳だから。ただ、答えが直ぐに出なくても、考える姿勢だけは持っていて欲しいと切に思うのだが、これもまたお仕着せ的な話しなのだろうなぁ、と思いながら接している。こちらを信用しているかいないかはよく分からないが、少なくとも教えている分野に関して言えば、彼らよりも遥かにProfessionalであると自負している。生半可な形で教えられないし、机上の空論でもなし、ましてや何処かで人から講義資料をもらって教えている訳でもない。それなり以上の時間を掛けて、1から100迄全て自分で講義資料を作って、それを毎年BrushUPして次の年には更に改良を加えて講義をし続けること7年か…。大学院でマーケティングの講義を初めてしたのは9年くらい前だけども、こっちの分野については7年弱。まぁ、何年でも良いのだが、いずれにしても、キャリアについて考えないと、とんでもないことになりかねい、と言うことだけは伝わっていると良いなぁ、と思っている。
何処の企業で社会人生活をスタートさせるか、意外と重要だけど、それよりもどうやってやりたい事に繋がるようスキルを上げていく道筋を作るか、こう言う事をきっちり考えさせられるか、考えている。
偏差値の高い低いは正直あると言えばあるけど、仕事するのにあんまり関係ないような気がしている。社会人になってからの努力があるからね。まぁ、残念ながら、TOEICのscoreが足切り、なんて話で設定されているような企業に入るためには当然英語の勉強せねばならない。だから、それは偏差値高い大学の学生の方がTOEICのscoreは高くなる確率は高くなり、内定を取りやすいのかも知れない、とは思う。でも確率論だからね。絶対ではないと言うことが重要。偏差値高いだけの学生なんているからねぇ…。でもね、なんだろう、18歳時点でどれだけ頑張ってstockしたのかと言う事と、あとは勉強の仕方を知っている事の2つの要因はとても大きいんだろうな。。。おいらなんて、更に二年余計に受験勉強しているからなぁ…。だから、根詰めて、今がやり時だ!って言うことを認識していないのか、と思われる学生もいたり、とっくに走り出している学生もいたり、、、色々。
ま、就活における英語の占める割合はそう大した話しではないように思うけど…。
そう言えば、ICUのセクメに最初のTOEFLのplacement testで300点台の人が居たりしてビックリした。。意外とって言うか、ICUでもそこまで英語が喋れる訳ではないんだな、と。ただ英語が喋れるだけの(話している中身のない)セプテンもいるでしょ?と在学時代は穿った見方をした面が実は少しだけあったりしたが(勿論全員そうではないのがICUの良いところ)、つまらない会話の語彙力と言うものが、意外とビジネスで役立つと言うこともMBAに行ってから痛いほど味わったので、ただ喋るだけでも偉いと思い直したw。正直、本気で半年程勉強したらTOEICなんてすぐスコアは伸びるけどね。それは詰まるところ、社会人になってからの努力。おいら、社会人になってから適当に受けた最初のTOEICのスコアがビビる程低くて、優しいビジネス英語を3ヶ月間社会人になってから、毎日朝晩通勤の中で2回ずつ聞いてテキスト見ながら勉強したら夏に受けたTOEICで900点超えていたからね。努力って実るものです。本気でやらないとダメだね、って思ったもん。ICUの看板背負っている以上、TOEICがあのスコアってのは有りえないなぁ、って、ね。
英語の話はさておき、彼らが自分たちのやりたいことを見つけられる手立てについては、毎年講義の中で考えているが、全員が希望の職種、業界を見出だせることもない、と(現実問題としては)思わざるをえない。
今回、大阪まで行って話しをする内容としては、その辺りで改めて向き直そうと思っている。それでも彼らが上手く話しができなかった場合に、何をどう引き出してあげるか、このあたりはきっちりとしてあげないと、経産省の3年後の離職率、、、と言う統計のサンプルに無駄に貢献することになるのでね…。得てして、そんな若いうちに何も考えずに仕事を辞めちゃったりすると、逆にやりたいことから遠のいたりするものですからね…。とは言え、まずは最初の会社に入れる後押しをしてあげなきゃと思っている。2nd、3rdの会社のことなんて二の次。まずは、彼らが納得して就職する企業の見出し方を伝えていかないと。そうじゃないと、有りがちなんだけど、大学の外面を良くするための間違った出口戦略で、兎に角どこでも良いから近場の地場の企業に入れてしまうのに引っ掛かってしまう…。卒業したらもう知らん。あなたは我々のお客さんではない、と完全に縁を切られますからね…。大学なんてそんなもんです。授業料払っているからケアするフリをするだけの話しですから、そう言うのに引っ掛かってしまわないよう、彼らだけはきちんと送り出してあげたいなぁ、と思っている次第。