ミッドウィークで、PSVとのCL決勝行きチケットを勝ち取ったMilanにとっては、3日に一試合のペースで試合が待ち受けていた。
PSVとのCL準決勝で負けた際に、明らかに韓国人のイに突破を図られ、左サイドから綺麗にセンタリングを上げられたカフー。そしてそのイからのセンタリングを綺麗にあわせたコクーのマークに付き切れなかったカラーゼ、ネスタ、スタム。正直、マルディーニが延髄斬りで試合途中で交代を余儀なくされたとは言え、今のMilanのDFはバタバタだ。
Gazzettaなどの情報ではマルディーニは後遺症もなく、順調に回復しこの日曜日のJuveとの頂上決戦を迎えた。しかし、一部の情報では、Milanの疲れを少しでも回復させないために、25度の気温に上昇すると言われていた日曜15時の試合を強行に主張したのはJuveだったそうだ。セリエAの試合は通常、公平を期すために日曜15時と決まっているが、放映権の問題やスタジアムへの観客誘導のために、土曜日18時、20時半若しくは日曜日20時半の試合開催も認められている。日曜の夜に涼しい中で試合をすることが疲れの見えるMilanにとってはベストな選択肢だったがJuveの政治力にやられた、と言ってよい。
実際、試合開始前から暑かった。そしてサポーターも熱かった。いつもはチケットのゲート前に列が並ぶことなど殆どないのだが、この日の試合は満員になったこともあり、試合開始30分前で一つのゲート当たりで軽く200人から300人は並んでいた。ゲートは数え切れないくらいあることから、如何に人が並んでいたか想像するに難くないと思われる。
試合についてだが、正直Milanの疲れっぷりが目に見えてしまい、残念の極みである。今更負けたことについては戻りはしないが、28分にトレゼゲが決めたゴールを文字って、28回目のスクデットへ!と言う見出しが翌日躍った。しかし、カフーへのファウルの見過ごしや明らかにオフサイドではない誤審が目立った。日本でも有名なスキンヘッドのコリーナが笛を吹いたのだが、今年FIFAのベストレフェリーに選ばれなかったことは正しいようだ。前半からJuve寄りに笛を吹きすぎたことに対するバランスか、後半はMilanに対して甘く笛を吹いた。実際、Nestaに対する二枚目のイエローカードを出さなかったのはそう言うことが作用していると言える。これはとても残念なことだ。別にネスタに対してイエローカードを出せと言うことではない。自分のミスを打ち消すためにバランスをとり、イエローを出したり出さなかったりするのは審判としては本来するべきことではない。サッカーは政治とは違うのだ。
仕方ないが、この試合に関しては諦める。負けたものは仕方ない。我々は南部の野蛮なチームやプロビンチャ、また同じミラノのもう一つのチームとは違う。負けたからと言って暴動を起こしたりはしない。
これ程スタジアムで泣いているサポーターを見るとは思いも寄らなかった、と言うか想像したくなかったのだが、仕方ない。。。
絶対諦めない。Juveが有利なのは百も承知だが、サッカーは何が起こるかわからない。終盤に失速してJuveが負けることだって有り得る。2連覇、そして2冠は絶対に諦めない!
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