ここ最近、古巣のオフィス近くにある刀削麺に週に一度は通っている。
自分で、よくそれだけ固め打ちで食べれるなと思うが、好きなものは好き。ICUの同級生で度々おいらのエントリーにも登場するTは、1週間どころか1ヶ月ほぼ毎日同じお寿司屋さんで夕飯を食べても全然平気と言う変わり種がいるためか、せいぜい週1くらいであれば全然ありだと思ってしまうw。まぁ、極端なベンチマークと言うか対比をしても仕方ないので、適度な頻度で食べたいのだが、食べながら好きな理由を考えた。
得てして、麺類は好きであるが、ラーメンでもない刀削麺に惹かれる理由はなんなんだろうか、と。
Factorは2つ。1つ目はまず、平打ち麺が好きと言うこと。Tagliatelle然り、きしめん然り。刀削麺は平打ち麺かと言われれば微妙なのであるが、少なくとも博多ラーメンのような細麺ではない訳で。。文字通り、刀で削られた麺ですから、不揃いさは当然あるものの、あまり削り方が大振り過ぎると、厚みが出て生煮えと言うか、固まったままの箇所が麺の中に出てくる。刀削麺の真髄はやはりこの削り方の薄さ、平べったく出来るか、がポイントになる。これが上手いところは、美味い、となる。同じ味でも刀削麺は結構奥が深くて、場合によっては、店先と言うか、煮えた鍋に向かって削り出しをしているところをオープンにして見せていたりするが、この削り出しの技術が無いと人前ではとてもじゃないが見せられないし、美味しくない、となってしまう。正直、今日行った処は、味は抜群に美味しいのだが、削り方に結構ムラがあって、たまに、お、硬いな・・・、と言うのが出てくる。まぁ、だからと言って行かないとはならないのは、中々都内にはあるようで刀削麺屋がないと言うことである。
2つ目のFactorは、辛味が好きと言うこと。刀削麺と言えば、おいらは「麻辣刀削麺」をオーダーする。麻辣とは、麻婆とは違い、「辣」と言う字が入っているとおり、辛いのである。辣油(ラー油)と言うのは辛いと言う意味の油である。必然的に、麻辣刀削麺にすると、辛いスープに入ってくるが、担々麺とかとは異なり、ゴマはそこまで入っていなかったりする。しかし、殆どのケースで麻辣刀削麺には挽肉が入っていて、これとの絡みで美味しさが醸し出されると言っても過言ではない。これが単に辛いだけの下品な辛さだと流石に通ったりはしない。やっぱりそこは円やかさと言うか、しっかりとした下味が分かるような、辛さの中に輝るものがなければ食べたくない、となってしまう。
ということで、食べながら正直他人さまにとってはどうでもよろしいことを考えていたのであるが、やはり無類の刀削麺好きにとっては、ランチの機会に刀削麺屋に行けるならあまり他の選択肢など考えずにそこに行ってしまうのであった。エプロンをもらって食べたからシャツの襟口には付かなかったのだが、袖口にピッと跳ねたのが付いたのがなんとも口惜しい・・・涙。
ご馳走様でした。