結論から言えば、とても良い映画だった。
お母さんの花に対しての娘である雪からの視点で語られているストーリー。一風変わった狼男の旦那さんとの出会いから都会での子育て、そして田舎暮らし。何かへのオマージュでもなく、2012年当時の世相を反映した訳でもない映画。但し、モチーフは空想なのだけど、節々に子育てに対する苦労と憧憬を、都会と田舎で対比させ現していた。目線が娘からと言う事で、子育てに苦労してさぁ、と言う心労に対して共感を共有するようなあざとさもなく、自然に成長の過程を実は大変であったかも知れないけど感謝している、と伝えていた。
こう言う映画を観る時は、55インチの大画面テレビで良かったなと思う。
映像が兎に角綺麗。特に自然の映像がね。あとは家の中の小物や本棚の本とか、細かい所のリアリティある描写がたまらなく素敵。ただ、エンドロールを見ていると矢鱈とプロダクションの名前がズラズラと並んでいて、最終的にクリエイティブディレクターが出したGo signには若干違和感のある粗い描写もあったのは事実。橋の上を渡る車やバスはちょっと違うなと。ま、そう言った一部のquality lowのパートを除けば全編通して素晴らしい。途中で涙出てきた。
願わくは、雪ちゃんが中学生になった時点で終わった事と、小学校の台風のsceneでそうへいくんと交わした会話の位置付けとそこからの流れをきっちり片付けて欲しかったかな。パート2があるようには見えなかったから余計に。
一見の価値アリ。
☆☆☆☆☆星は5つ!
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