随分前だが、オンライン証券会社のCMでモンキーダンスと言うのが題材にされたものがあった。
なんだか、小馬鹿にしたと言うか、若干人種差別的なビジュアルイメージだなぁと思っていたが、現地ではそれを見世物の題材にしてツアーを組み見学者はご飯食べる、なんてものがあり、呆気からんと商魂逞しく金儲けに走るんだなぁ、と実は思った。そして同じくファイヤーダンスもshowと化して見世物になっていた。
いや、それが何か悪い事になっているから糾弾、とか言うつもりは全くない。寧ろ逆手に取ってそれで金を取って日々の生活の糧にしている訳だから。中には現地の人でそう言う商業主義的な行為を嫌がる人も居るだろうけど。
バリの人は毎日軒先に色とりどりの供え物に小銭を載せてお香を炊き、信心深くお祈りしていた。現地の人で宗教的な儀式の重要性に認識が違う側面があると、いつか揉め事が起きるのではないかと思ってしまう。実際Kuta の街中には2002年だったかのテロの慰霊碑があった。何がその犯罪者を動かしたのか知るよしもないけど、なんだか宗教的な物と商業的なものの狭間で起きた葛藤の爆発だったのではないかと思ってしまう。昔は長閑な漁村だったらしいが今はそんなこと欠片も残って居なかった気がする。
店先のファイヤーダンスの写真を撮っている時点で糾弾する権利など消えている。だからそれでお金を稼ぐことには難癖など毛頭付ける気はないけどなんか現地の人の間でふつふつと煮え滾る悪感情がないと良いなとふと思った次第。
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