MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



決して学生だけではなく、下手をすると10年戦士くらいの社会人でも出来ていないことを過去の見地から取りまとめていた時に、就活を教える立場としては、いきなり就活のことだけを主眼においた講座では逆に不親切なのではないか、と言うことで「基礎講座」を開始することにした。

基礎講座と銘打っていますが、正直レベルは高いです。それが証拠に結果的ですが、うちの奥さんが先日受けてきた研修のプログラム内容と結果的に求められていることが似通った、と言う事実。。。唯一の違いはケーススタディーが社会人向けか、学生向けか、と言うこと。社会人にとっては日々の業務に直結するようなケースの方が良いと思われる。が、学生には未知の事ばかりですから企業研修で扱われるようなケースはしませんでしたよ、勿論。

企業で行われる研修で受けるような内容はハードルが高いのでは?と思われる方もいるかも知れないですが、決してそんなことはない。

それは自分の置かれている現状を鑑みて学生にとって有益な有意な事柄で進めるからです。事実昨日受講しに来られた学生さんはものの見事に真剣で100%でないかも知れませんが吸収しようとしてくれた筈です。

まだまだ少人数であっても皆の前で質問をしたりすると皆の進行を妨げるのでは?と言うような配慮からか、中々遮って質問をすることは最初はありませんでしたが、敢えてハーフタイムで質問を、と言った瞬間に雰囲気にも慣れてくれたのか、バシバシ質問が…。

とても良いことです。

社会人にとって、質問もせずに前提条件を確認しないまま何かをし始め(それで結果が良ければ何も文句はありませんが)、outputのQualityが低いと言うことが続くと戦力にならないと思われます。一発レッドカードはないと思うけども、それが続くとやはり仕事を任せたくない、と思うもの。。。ましてや自分が出来ていないのに「プライド」だけ高く、指摘した事項に対して真摯な態度で受け止めない、等となると最早救われなくなります。ある程度意地のようなものは必要かも知れませんが、仕事を遂行する上で自分のことを中心に平面的に考えてしまって周りはそれに合わせてくれるもの、と言うようなチョコレートパフェにあんみつとガムシロップを掛けてしまう程甘い考えは捨てた方が良いです。


お仕事舐めちゃいけません。。


昨日の構造構想力講座の中での重要ポイントはそれらの事項を伝えるために行った「象」のケース。ここで頭の中のパラダイムを変えました。マインドセットが変わらないと間違いなく就職活動は上手く行きません。もし昨日の受講生の中でまだ腑に落ちない、と言うことであれば何度でも説明します。結構重要な話でしたので。最後の最後でWhy?を繰り返すべき、と説明しましたが、その実証ケースの一つで一番最初にクリアするべきポイントとして「象」のケースを説明したつもりです。

ホワイトボードに書いたような重層的になっている「構造化」された関係性を決して社会人だけではなく、学生のうちから身に付けておくと、就職活動におけるシーンでも完全に役立つ、と言うことが分かったかと思います。学生さんからの質問で、学内での説明会でとあるタブー視されている内容の質問がありましたが、その質問してくれた子は最終的には分かってくれた筈です。勿論受講した学生さん全員が分かった筈。自己の利益追求のために就職活動をしているのであれば多分誰も採用はしてくれない、そんな奥ゆかしい気持ちでいるからこそ出てきた質問でしたが、その学生さんが通っている大学で説明された方は推測の域を超えませんが、恐らく長らく社会人経験を為されていないのでしょう。学生に対して、実はありもしない社会若しくは社会人の規範、と言う間違ったインプットをしてしまったのかと。

仕方ありません。

決して馬鹿にしている訳ではありませんが、パラダイムの転換をすると言うのは一般の社会人でも決して簡単なことではないからです。実際問題、一緒に資料を作ろうと思ったけれども、元商社マンは全然資料作成ができませんでした。本当に残念な話ですが、これが10年近く商社で燻って過ごしていた社会人の実情ですな。。。可哀想ですが、仕事をしていたとしてもそれくらいの知識レベルしか蓄えられなかったと言う悪い意味でのケーススタディだと認識してください。これを社会人になる前、学生の段階から行えれば、限りなく内定は近付きます。学生の論理ではなく、社会人の論理に近付こうとしている学生を社会人はきっちり評価するものです。今の段階ではレベルは高く無くて良いのです。学生ならではで頑張って考えてきた「ロジック」を社会人は見ているから。


このまま引き続き構造構想力講座、頑張って行きましょう。





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