MilanoからLondon、東京に移り住みましたが、変わらず日常生活を書き記そうかと。。
ミラノ通信 - 我が為すことは、我のみぞ知る



筑波大学准教授で、ICUサッカー部の先輩の海後 宗男さんの筑波大学 ビジネス科学研究科(博士後期課程)企業科学専攻「情報メディア戦略」 と言うクラスのゲストスピーカーとして『スポーツ業界の>ビジネスフレームワークと戦略 ~顧客戦略~』についての講義をさせて頂きました。

そもそもは、ここ最近従事しているICUサッカー部のOB/OG会の準備委員会でお世話になっている方(Oさん)の表参道のオフィスでのパーティに来ないか?と誘っていただいて出向いたところ、上述の先輩にお会いしたと言うところが発端であります。そこでは当然ICUの方々がいっぱいいらしていたのですが、その方はワイン好きでもあり、いつものProssimo Vinoのワイン会には奥様同伴でいらしていただいたり。学年が全く違うので、ICUの学生時代としては学年は被っていないのですが、こうして卒業して20年近く経った時にICU繋がりと言うことで新たな御縁が出来たと言うのはとても嬉しいことです。

思うに、ICUならではで、かなり多様な人間を排出しているかと思いますが、意外と?アカデミズムに人を多く排出しているかと思います。
 
同じ語学のクラスの中でだけでも2人も大学で教えている人がいるし、サッカー部の先輩とかでも結構いらっしゃる。仕事をし始めても結婚して専業主婦になっている同期もいたり、バリキャリで働いている人もいたりと多種多様ですが、アカデミックワールドで人に何かを伝えると言う仕事を選択したICUの人たちはやっぱり他の大学とは違って、コミュニケーションの質が高いんだろうなぁと思ったりします。そもそもICUと言うのは、多言語だからとか言うのは全くどうでもよく(言葉が喋れるのと、中身があるのとでは全く、全然異なる・・・)、ICUでは構造的に物事を理解するようにしていたり、立ち位置を変えて物事を見るようにしていたりと、教育の質として、本来アカデミズムにも合うように教育をしていると思う。だから、選択肢が狭まったように仕向けられたりすると、途端にそれに反応したりねw。Diversityの無いような世界観を作ることこそが悪だと暗に言っていると思われる。選択肢を広げ、その中でどのようにコミュニケーションをするべきか、ちゃんと考えるように仕向けられていると思うね。それは社交性、と言うものとは少し違うものです。大学で教えると言うことは少なからず誰かの人生に何らかの影響を与えることは間違いないですから、研究に裏打ちされた、何かしらの依拠すべきFACTがあり、それをどう解釈するか、どう援用するかなどを、ある意味学際的に話、ある意味実学的に話をする、そう言う立ち位置になるかと思います。単にしゃべりが上手いだけ、とかでは話にならないですから。 

昨日の講義では、受講者全員が社会人でした。

大学院の博士課程と言うことですが、日中は仕事に勤しまれている方々。そのような属性の皆さんに対してお話をさせて頂きましたが、流石に学生とは異なり、専門家も中にはいらしてとても反応よく講義を進めさせて頂けました。大学で学生相手に講義をしていると、「聞いてくれているかな?」と言うような変な緊張感があったりします。どんなに素晴らしい講義を自分でしたと思っていても、コメントシートには全然理解していないんだなと思うような、配ったシラバスをそのまま転記して書いてくる学生も多くいます。ところが社会人の、それも自分よりも年上だろうなと言う方々もいる中では、「なるほど」「はいはいはい」、「あぁ、そう言うことね」と顔を見ていると即座に反応があり、こちらとしてはとても明るく楽しく講義が出来るものです。タイミングよく、適切な質問もバシバシとあり、あぁ言う質問が連続してあるのがもうこれでもか!と言うくらい気持ち良かったですね。こう言うところで、質問力と言うのが出ると思います。

  
いつも学生相手であろうと、こう言う機会であろうと、「プロスポーツ産業との類似業界」その制約条件としての類似性は?と言う質問をしますが、ほぼ速攻で正答が返ってきましたしね。いやぁ、楽しい。

ご本人曰く、正に回答が想定している業界にお勤めだとか。こう言う連鎖がとても心地良いのが社会人相手の講義だったりします。仕事の中身として連動していれば答えもスムーズに返ってくるものですが、やはりそこは深い洞察力などがあの場にいらっしゃる方はあって、大学院に通って一度立ち止まってでも博士課程を通おうとしている訳ですからね。

 
今回は4-5日前には講義資料を完成させていたので、とても余裕を持って講義に臨めました。

やはり適切な準備は重要ですね。大学で学生相手に就活のための必要要件を構造的に見る、と言う話をしたりする際はそれはそれで準備を丁寧にしたりします。偏差値70の大学でも偏差値40の大学でも伝えるべき事項は同じなのですが、やはり理解度が異なると言うのが個人的な経験からの持論。どうしても時間が掛かってしまう、逆に言えば、単位時間あたりで伝えるべき総量を考えないと、一気に無理やり突っ込んでもオーバーフローするんですよね。。一方で、社会人相手の研修プログラムでロジカルシンキングの講義とかをしたりする時は、準備として事前にヒアリングしたり、企業としてのビジョン、個別ミッションの確認、組織体系や人員構成などをヒアリングしたりと、準備の種類が異なります。社会人の場合には、そう言った準備をすると、企業内の共通した課題を理解してくれていると受講生が感じてくれたりしますので、総じて、講義をしていくと、進みが良くなりますね。濃い時間を過ごせるようになりますが、そこでのインタラクティブ性がハイレベルになればなるほど、こちらも話していてとても楽しいと感じますね。 

 
今回こう言った機会を頂きましてありがとうございました。
何処ででも、出前講義・授業、致しますのでお声掛けください!



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