ドミニカ共和国を離れる時間たまたま夕飯も終え、デッキを散歩していた。若者たちが何かアンプとかを設置している。そっか、音楽を楽しみながら離岸式…みたいな事書いてあったな。前回のカナリア諸島のラスパルマスでは、出航の時間がかなり遅れてしまって、見に来なかったんだった。離岸時にデッキで見送るというのは今回初だった。(小笠原ではやったね)
船員さんが出航を知らせるかのように、小ぶりな銅鑼(どら)を打ちながらデッキを歩き回っていた。岸にはドミニカで交流を持つツアーに参加したらしい人達が見送りに来ている。手を後ろに組んで横に1列に並んでこちらを見上げている。それを見ているだけでもなんだかジーンとくる。
失敗した、カメラがバッグに入ってない!ショック!・・・心に焼き付けておこう。
ピースボートには毎回テーマ音楽があるらしい。離岸や、大事な場面で必ずそれを流し音と感動を一緒に身に覚えておくためだろう。一番初めの曲がなんという曲か今度聞いておこう。いろいろな曲がかかるクリスマスも近いのでそれ関係の曲も次々かかる。音楽は気持ちを盛り上げる。
だんだん船が岸から離れていく。ドミニカの人たちは陽気に踊ったり、指笛を鳴らしたり盛り上げてくれている。私も思いっきり手を振ってこの国にお別れをした。また来るかもしれない・・・もう2度と来ないかもしれない・・・。でもこの一瞬は確かにあった。素敵な国だった。
船旅・・・何度も繰り返す、出会いと別れ。一期一会。一瞬を大切にしたいとより強く思うようになる。お別れは心がキュッとさみしいけれど、次に待っている出来事や物、人たち。そちらにそそぐ意識に心躍る。何とも言えないワクワク感と切ない思いが交差しながらドミニカの地を後にした。この船旅初の離岸式・・・この思いを繰り返し何度も味わえるのが船旅なんだ・・・と感じた。
さよならは次へ向かうための出来事。悲しいことじゃない。もっと素晴らしいことを迎えるための準備ができたらさよならなんだ・・・。さよならはありがとうということか・・・。
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