扁桃腺炎と盲腸炎

近来最も多い病気に扁桃腺炎があるが、この病気は大抵のひとは経験しているであろう。ところが医学では、扁桃腺なる機能はどの様な役目をするのか、今だ解っていないのである。何となれば、不要だとして手術によって除去するからである。しかし、考えても見るがいい、人体に不必要なものを造物主が造るはずがないではないか。医学者も、造物主に造られた人間である。また中耳炎発病の場合、液体膿が多量な時は、中耳から頭脳にまで移行する。それが中耳炎と脳膜炎の合併症であって、これは生命に危険を及ぼすのである。従って医学の誤療は、最初扁桃腺炎という軽病を、中耳炎に発展させ、遂には脳膜炎にまで進行させ、生命まで危うくするのである。盲腸炎は、周知のように下腹部右側の一局部の激痛である。医学では、その原因を暴飲暴食においているようであるが、これは誤りである。真の原因は、下半身における毒素排出のための浄化である。事実、扁桃腺除去後、頸より上方の病気にかかりやすくなり、また虫様突起の除去は、「腎臓、腹膜、胃腸」などに障害をきたし、婦人は月経不順がちになり、頭痛、肩こりなどに悩み、全身的にも活動力減退は争えない事実である。

風邪引き運動

最も簡単な浄化作用として、風邪を引くことの如何に有効であるかが既に説いた通りであるが、この理に無知である一般族は、風邪を如何に恐れ、これを避けようとして注意深くしているかは、周知のとおりである。しかし、私の真理として一般に受入れられるとしたら、このことだけでも社会人が如何に安心感を得た、明朗になるかは、想像に難くない。特に、子を持っ母親などは、日常最大の危惧から開放されるであろう。その上、結核も半減するであろうし、また「脳溢血、頭痛、中耳炎、扁桃腺炎、リンパ腺炎、不眠症、神経衰弱」なども大いに減少するであろうから、この意味において、我らは風邪引き運動を提唱したいのである。

ガン病は、治る

ガンは、記述した胃がんの他、食道、咽喉、乳、子宮、肝臓、肺臓、腸、舌、肛門、頬、顎など、種類はすこぶる多く、またガンそのものにも種類があり、医学上でも今日までに数種発見されている。またガンに酷似したものに肉腫があるが、これはガンよりも治癒しやすいのである。しかしながらガンも肉腫も疑似が相当あり、これは簡単に治癒する。そうして真性ガンといえどま、衰弱が甚だしくない限り、医学はラジウム療法を推奨するが、これは無効であることは既記のとおりである。ただ疑似ガンの場合は、一般的に症状が緩和するから、それを効果ありと錯覚したまでであおる。

病気とは何

今日、わが国における病気の激増は、ただ驚かざるをえないが、これは一体何がためであるかをその根本から説いてみよう。まず、病気は何故起こるかという、その発生原因について述べてみるが、驚くなかれ、病気というものは医療が作るのであって、とくに薬剤がその中心を為しているという事実である。つまり、病気を治し、病人を減らそうとするその方法が、反対に病気を治さないようにし、増やしているという、到底信じられないほどの迷妄差である。そうして、これは説明の用のないほど明らかであるにかかわらず、それに気が付かないのであるから、また、それどころか、ますます医学を信頼し、これを進歩させれば病気は解決できるものと固く信じているのである。では、そのような不可解の原因はどこにあるかというと、それは、医学の考え方が逆になっており、病気を悪い意味に解釈しているからである。それをこれから徹底的に解説してみよう。本来人間なるものは、例外なく、先天性毒素と後天性毒素を保有している。先天性毒素とは、無論親からの遺伝であり、後天性毒素とは、生れてから体内へ入れた薬毒である。と言いうと誰しも意外に思うであろう。何となれば、昔から薬は病気を治すもの、健康を補うものとの観念が常識となっていて、良い薬さえ出来れば病気は解決するものと信じ、それを医療の主眼としていたからである。特に最近は薬に最も重点をおき、新薬発見に非常な努力を払っているのは、誰も知るとおりである。しかし、もし薬で病気が治るとしたら、病気は漸次減らなけらばならないはずであるのに、逆にますます増えるのは如何したわけであろうか。

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