今年の東京モーターショーのカワサキブースに展示された、この車両。
スーパークロス仕様なのかアウトドア仕様なのかは不明でしたが、しっかりレーサー車両ってものをなめまわして来ました。
写真を追って見える範囲での考察をしてみたいと思います。
AMAでは圧倒的採用率を誇るARCのレバー。曲がっても折れず、手の力で元に戻せるのが特徴。ピボットタイプを採用しないのが疑問だが、日本でのARC扱いは代理店の問題で個人的にはNG。1度使ってみたいが。
ブレーキマスターシリンダーのキャップ部がブルーアルマイトされているので、アルミ製のパーツを使っていると思われる。効能は不明。
クラッチ側もレバーにARCを採用。それだけ何かアドバンテージがあるのだろう。市販車よりややクラッチアジャスターのダイヤルが大柄に見える。
使用していない、と言われているローンチコントロールだが、スイッチは一応取り付けられたまま。スーパークロス、アウトドアどちらかでは使っているのかもしれません。
フロントサスペンションはショーワのSFF AIR。ブルーアルマイトのクラウンは恐らく削りだしのファクトリー仕様だろう。
プロが乗ると相当負荷がかかるヘッドパイプ周りは、市販車と違うようにも見えるが果たしてどうか?
よくよく見て発見したのが、ラジエーターの容積違い。左側の方が下部に長いのが分かる。大容量にして熱ダレ防止をしているのだろう。
ホールショットデバイスは2個タイプを使用。どういう使い方をするのかは、1個タイプと比べ不明。インナーチューブはチタンコーティングされている。
フロントホイールは、大同のダートスター軽を採用。ここから想像するに、スーパークロス車両?
エンジン下部はファクトリー仕様のカーボン製パーツでかなり広範囲が覆われる。ウォーターポンプ周辺を護るだけでなく、アンダーも保護する。
意外や見逃せないエンジンハンガー部。ファクトリーは何か違うのか、市販車がなかったので比較は出来なかった。
エキゾーストパイプはボムタイプのプロサーキット製RC-4というものを使用。
ステップ部の基部は取替が聞くようになっていて、位置が異なるパーツの用意がある事も予想出来る。ステップ自体はチタン製には見えなかった。
エアクリーナーに繋がるサイドスクープは左右とも貫通した状態。チューニングト共により多くのエアが必要なのが想像出来る。シートはヒダ付き、一部が盛り上がったタイプを採用。
ファクトリーなのでサイレンサーの張り出しが抑えられている、と思いきやかなりの出っ張り。AMAではあまり長さは関係ないのか?
サイレンサー自体はプロサーキット製。型番表記はないが市販品と何か違うのか。エンドキャップはカーボン製。
リアホイールも大同のダートスター軽を使用。スポーク、ニップルに特段何か違う点は見受けられなかった。
以上、見られる範囲でファクトリー車と思われるKX450Fを仔細に観察してみました。アメリカ人はそもそも人間的に速いから、そんなに参考にならないかな?
やかん