また買い物

今日は演奏会のスタッフの手伝い（アルバイト）に出かける予定だったので、
帰りには三条通の某音楽ショップでCDを物色しようと端から決め込んでいた。

最近、音楽史の本を読んでルネサンス期の音楽を聴かねばならないと
なぜか思い込んでいるためである。

予定通り攻撃目標に潜入すると、激安処分ワゴンセールの返り討ちに遭った。
1000円のワゴンを覗き込んで最初に目に飛び込んできたのが
トマス・タリス（1505？～1585）作品集8とは何事か。
本陣を前に強力な砦である。

ついでに横の500円のワゴンを覗き込むと、
バッハのブランデン3・6とアダムズとライヒのディスクが目に入った。
なぜこのような組み合わせなのか、よくわからないので手にとってしまった。

500円ならばと自分に言い聞かせて気を取り直し、ようやく本陣へたどり着く。
バンショワ、デュファイ、デ・プレ、ダンスタブル、パレストリーナなどの
名前が頭をよぎるが、作曲者ごとにしっかりとディスクがリリースされている。

あれこれと買い漁る甲斐性はない。
しかも棚の最上段には、これまで手元に所有してなかったグレゴリオ聖歌もある。
1000円のディスクもある。

本陣は砦にも増して強敵である。

結局、当初の目的はナクソスのオムニバスで果たされた。

あまり大将の首を取った気分とまでは行かない。
むしろ、やられっ放しである。

結局、今日の買い物は4918円。今日のアルバイト代は5000である。