9月の飛び石連休に、今年最後の夏山(もう秋ですが)に、行き残した光岳~池口岳に行きたいと思い、、今度は車2台で万全を期して計画したのですが、天気予報が雨で、やむなく計画変更し、根精峠~根名草山~尾瀬への縦走に方向転換したものの、これも雨ではせっかく行っても寒い・冷たいだけであろうと考え直し、天気予報で唯一晴れが出ていた四国に目を向け、石鎚山から、瓶が森~伊予富士~寒風山トンネルへの縦走に切り替えました。
車2台あるからこそ考えられるコースです。二転三転し、直前でのコース変更で、準備不足は否めませんが、ここまできたらやめられない、止まらないで出発しました。
[コース] 西之川~八丁~前社森~夜明峠~弥山~土小屋~西之川
2010. 9.24~25(山中1泊2日)
天気 曇り・雨 強風 視界不良
(単独行ではありません)
<概要>
(9/24) ロープウェイ 8:30・・・ 11:36 ロープウェイからの道と合流 ・・・ 11:50 R(成就・昼食) 12:30 ・・・第一の鎖場 14:00 (不動の力水小屋) ・・・ 二の鎖小屋・・・ 15:30 頂上 R 15:15 ・・・ 16:30 南尖峰 ・・・ 16:50 再度、頂上小屋 (泊)(行動時間8時間20分)
(9/25) 7:24・・・ 7:45 土小屋への分岐 7:50 ・・・ 9:30 土小屋 ・・・ 10:20 西之川への入り口・・・ 12:14 R(行動食) 12:30 ・・・ 14:00 下山(行動時間6時間36分)
(Rは休憩、・・・は徒歩での移動、~は車での移動、写真はクリックしていただきましたら拡大します)
<詳細>
9/24(金)
前日に、道の駅小松オアシスにて車中泊。その前に、もう1台の車を寒風山トンネルに止め置きし、下山の足とする。
5:34起床~コンビニへ移動(朝食)~ 7:45 ロープウェイの駐車場
右写真の中央の白い屋根がロープウェイの駅
8:30スタート・・・ R ・・・
右写真の石段から登る。(西之川バス停より見る)
9:20 R 9:26 ・・・ 10: 3 R 10:13 ・・・ 10:33 R 10:38 ・・・
草付きの水滴でズボンや靴を濡らしてしまいました。
11:36 ロープウェイからの道と合流 ・・・
天気が予想外に悪く、このあたりに至ってガスの中で何も見えません。予報では晴れでも、台風が来ており、本土に影響はないとの予報ながら、やはり山の上では影響を受けています。
この時点で思いのほか時間を食っていると思いましたが、仕方なく歩を進めると、成就社と玉屋旅館・日の出屋旅館・白石旅館が現れ、これ幸いとばかりに、昼食にうどんを頼みました。
11:50 R(成就・昼食) 12:30 ・・・ 13:23 R 13:30 ・・・
第一の鎖場 14:00 (不動の力水小屋・同行者とはぐれる) ・・・
この鎖場は登りましたが、ザックが重かったことと雨でぬれていたこともあり、腕で体重を支えなければならず、三点確保もままならないところがあり、危険と判断し、同行者には下の道を行ってもらったことから、はぐれてしまいました。
そして、体力の消耗もあり、それ以降の鎖場はカットしました。
二の鎖小屋で同行者と合流(この時点でバテていて、頂上をとばして土小屋へ行くか迷うが、すぐ上に廃小屋(最悪の場合、ここでのビバークも考えて)があり、水もあることから、頂上へ行くことに。
面河渓谷方面との分岐
・・・ 15:30 頂上 R 15:15
頂上から、稜線上を通って土小屋へ行こうとしたのですが、南尖峰の先、1846mへルートが東へ曲がっているところで、反対側の谷へ降りていく踏み跡がはっきりついており、そちらに降りてしまった。
あとで小屋の人に聞くと、写真を撮る人が降りて行くのでついたものだそうです。途中でおかしいと気が付き、登り返し、ルートを確認。しかし、時間が16:40位で、これ以上は危険と判断し、頂上山荘へ引き返しました。
・・・ 16:15 南尖峰 16:30・・・ 16:50 再度、頂上小屋 (泊)
夜になるにつれて雨・風が強くなり、小屋のありがたみをつくづく感じる。雲の中に入っているようで、視界はまったくない。
小屋の方によりますと、「東稜は入ってはいけない」ということになっているそうで、「目印の赤テープも外している」とのこと。
9/25(土)
昨夜からの暴風雨は少しおさまってきたが、雲の中で視界はない。他の宿泊客は様子見ですが、下り方向であり、我々とは方向が違ます。天気予報は天気回復を告げているので、出発します。
6:00 起床 6:40朝食 7:24スタート・・・
石鎚神社横の三の鎖を上からのぞきました。
.
.天気回復を予想して歩いていましたが、予想通りガスが晴れ、天気回復傾向を見せました。
7:45 土小屋への分岐R 7:50 ・・・
右の写真はわかりにくですが、水が流れています。(地図にも記載されています)また、二の鎖小屋のすぐ上にも水が出ていて、急場のしのぎにはなりそうです。
こんな桟道もあります。
8:38 R :43 ・・・ 9:30 土小屋
瓶が森ヒュッテを経営している白石ロッジで問い合わせすると、「開いていない」とのことで、どうするか迷っていると、にわかにガスが濃くなり、風もきつく、気温は下がり、あわてて防寒着を身につける。
(天気の回復なく、瓶が森ヒュッテも開いていないし、テントもないので止むなく下山を決める。)・・・
10:20 西之川への入り口
下りだして、山の陰に入ると風の影響もなくなり、歩を進めていくと、時折晴れ間も見え隠れし、恨めしく思える。
・・・ 11:20 R 11:30 ・・・ 12:14 R(行動食) 12:30 ・・・
御塔谷
途中、廃家屋の人と話し込む~おじさんが廃屋となった生家を片づけておられましたので、いろいろお話を聞くことができました。
人がいなくなると建物も痛みますが、盗人が置いてあるものを夜中に持って行き、何も残っていないとのこと。近くの廃家屋も同様の被害に遭っており、悲しい現実をここでも見せられました。
13:55・・・14:00 下山・・・14:10 ロープウェイ駐車場 (ラーメンにて昼食)~車で寒風山トンネルへ~瓶が森林道を車で下見~寒風山トンネル~
瓶が森林道を車で走ると、「スカイライン」という表現がぴったり当てはまると感じる景色に感動しながら、ここを並走する登山道を行けなかったことに、悔しい思いは残ります。
しかし、天気を見ると、やはり雲の中を出たり入ったりで、気温も低く、この状態でのツエルト泊も厳しいかなと思い、予報が晴れでも台風が来ているときは山の上ではその影響は避けられない、ということを改めて実感しました。
~道の駅マイントピア別子(泊)
この晩は夜中に星が出て、山の上はどうなんだろう、と未練が残りましたが、無事に下山できたことに感謝しなければいけないと戒めました。
<反省点>
・準備不足~コース研究が足りない
・テントを持たなかった。~軽量化を重視し、ツエルトだけであった。それも同行者が買いたての新品で、張り綱など準備できていなかった。(多少の細引きは持っていましたが、自立させるだけのものはあらかじめ用意しておかないと、設営に時間と手間がかかります)
・台風が来ているのを過小評価していた。天気予報が晴れというだけで鵜呑みにしていました。
以前も、鈴鹿縦走で台風通過の天気情報を鵜呑みにして途中下山しています。(過去の経験を生かせていない)
台風一過の晴天を狙うのも難しい。特に山に上がる時は、2日は影響が残ると思います。(個人的な意見ですが・・・)