【七十二候】2月23日~
「霞始靆(かすみはじめてたなびく)春霞がたなびき始める頃という意味です。
霧(きり)や靄(もや)は、
かかる、立ちこめると言う。
霞(かすみ) は、
たなびくという。
霞は昼間に限定され、
夜は朧(おぼろ)を用いる。
ことばひとつにも日本人の繊細な感性が息づいていますね~
「霧」も「靄」も、大気中の水蒸気が凝結し水滴となって浮遊し視界が悪くなる気象現象です。
「霧」は見通せる距離が1km未満の状態をさします。また、濃い霧を「濃霧」といいますが、気象学では、陸上で見通せる距離が100m以下、海上で見渡せる距離が500m以下の場合に「濃霧」と呼ぶそうです。
「靄」は、1km以上、10km未満の状態をさします。
つまり、「霧」は「靄」よりも視界が悪いということです。
「霞」とは、空気中に水滴、ちり、煙などが浮かび、白っぽくなったり、ぼんやりと見えたりする現象をいいます。気象用語ではなく、文学的な表現です。
季語
【霧】秋
【靄】冬
【霞】春