山田の案山子

日々是吉日

人生はつくるもの必然の姿などと云うものはない!

2014年11月29日 | 本・読書
人生はつくるものだ。必然の姿などと云うものはない。
 『教祖の文学』 坂口安吾

 日常の生活は退屈ではなかろうか? 例えば毎日同じ道順で学校や会社に行き、いつも通りの生活。そんな日常生活を退屈だと感じてしまうことはないだろうか?

 此の退屈だと思う感情、実は自分自身の気持ちの所為で招いているのだとしたら、どうだろう。自身の考え方を少し切り替えるだけで人生が退屈とは無縁の楽しいものになるとしたら・・・?


ちょっとした心構えで毎日は大きく変わる
 昭和初期に活躍した小説家・坂口安吾。彼が戦後直ぐに発表した「堕落論」は、戦時中に美徳とされていた武士道などの考え方を否定するショッキングな内容だった。

 彼はそれまで信じていた考え方が崩壊し敗戦のショックに苦しむ人々に、例え「堕落」したとしても力強く生きるべきだと訴えたのだ。評論文『教祖の文学』では、約束事や先例に捕らわれがちな人々に対して「人生はつくるものだ」とも諭している。

 日々の生活を退屈に思うのは、日常を代わり映えのしないレールのように考えているのではないだろうか。しかし実際は、全く同じ日が続くことは有り得ない。

 過去を打破したいのならば、例えば普段使わない道を敢えて通勤・通学に選択してみるのも好かろう。新しいお店を見つけられる等の新たな出会いがあるかも知れない。これまで食べたことのないものに挑戦してみるのも好い。

 どんなに些細なことでも、日常に新しい試みを取り入れれば、毎日を新鮮な感覚で過ごすことが出来る筈。


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