イエメンプロジェクト(8―24)神よ、ありがとう
1982年8月2日(月)
今日はBig Happening
問題のPower Station 関係 Roblettのメンバー全員が帰国の途についてしまった。
残りの2名迄帰国とは全く予想だにしなかったこと。夕方このNews を聞いて唖然とせり。
今日で改造工事関係は終了。
午後10時よりSCHENCK 関係のcheck 開始せんとするも、IDF その他電気関係のTrouble 多し。
結局キルンの火入れは明け方の2時。途中、電気のSさんをたたき起こして助けを求めるなどの一幕もあったが、とに角、キルン着火迄こぎつけた。就寝、3:00AM
Mr.H 腹痛。アムランから医者を呼ぶ。夜には良くなったようだが、Power Station の一件とともにHappening の多き今日であった。
8月3日(火)
珍しく朝からしとしとと雨。少し寒さを感ずるほど。
しかし今日は実に嬉しい日であった。問題のF炉が解決したからである。今回の休転で実施した諸項目、それらの中で特に顕著と思われるのは、原料拡散板の先端曲部カットであった。
ともあれ、12:00PMのF炉着火、原料投入後バーナ点火口より内部点検。
この色こそまさしく、正真正銘の暗赤色、F炉正常の色であった。
その時の気持ちなんとも名状し難い。5時間後には110t/h に達した。
更に18:30 には115t/h とこれまでの最高に達す。
とまれ、苦労した後の解決の喜びは何よりにもまして嬉しきもの。
8時引継ぎのあと、キャンプに戻り、風呂に入った後自室にて一人、ウイスキーを飲みつつ問題解決の喜びに浸る。
今日は我にとって意義ある一日であった。
8月4日(水)
キルン、Full Capacity 125t/h に挑戦。
遂に達せり。時に14:30・・・。
燃費も補償値になんとかいきそう。
やったという感覚あり。
原料投入開始後24hにて。
昨日のF炉問題解決といい、今日の能力達成といい、連日の好調さに感激なり。
ここで一呼吸を入れ、かぶとの緒を締めること肝要なり。
このまますんなり行くとは思う勿れ。
今日も雨、連日このところ雨。今夜のは特にひどい降り。
折あたかも日本では台風上陸で各地に大雨の被害出た模様。
1,750t/d 達成のクリンカはoffice に大事にしまってある。
神よ、ありがとう。
イエメンプロジェクト8―25に続く。
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