まだ娘が赤ちゃんだった頃のこと。
私は当時、都内に住んでいて、神奈川県に住む友人の家まで、地下鉄に乗って行きました。
赤ちゃん連れの外出というのは、結構大変なものです。
荷物をたくさん持っていかなくてはいけないし
赤ちゃんは、いつ泣くかわかりません。
お腹空くかも、眠くなるかも、おむつをかえなくてはいけないかも
などなど、心配は尽きません。
あまり電車に乗って出かける機会がなかったので
まあまあ緊張していたと思います。
時間が午前10時くらいだったかな。
まだ通勤の乗客が多くて、空いてはいませんでした。
途中で席が空いたので、座りました。
娘は抱っこ紐の中。
幸い、知らない環境にわくわくしている様子でごきげんでした。
ふと、隣に座っていた女性に、娘の手が触れました。
キーホルダーかなんかが揺れていて、それが気になったみたいです。
私は慌てて、すみませんと謝り、手を引っ込めさせたんですが
親切にも、その方は
これがいいの?と、触らせてくれました。
何駅か、そんなふうに過ごして、隣の人が降りるときに
すみませんでした、と私は迷惑をかけたことを謝りました。
すると女性は、迷惑なんてとんでもない
逆にありがとうございます
という感じで言ってくれました。
今思えば、私も構ってくれた女性にお礼の気持ちを伝えれば良かったのですが
赤ちゃん連れは、周りに迷惑をかけると思い込んでいたんですね。
でも、その女性にとっては出勤前に、赤ちゃんに癒やされたなあ
という感じだったんだと思います。
お互いに、とても良かった!
おかげさまで、ご機嫌なまま、車内も空いてきて、無事に目的地に到着できました。
いつもと違うお出かけも、楽しかったのかも。
今なら、私も赤ちゃんを見たら、泣いてようと何しようと
かわいいとしか思わないし、癒やされますので、その女性の気持ちがわかります。
でも、当時は、迷惑をかけたらいけない、泣いたらどうしよう
と思っていたんですよね。
きっと、温かい目で見てくれる人は、たくさんいるんだと思います。
そんなことをふと、思い出しました。
おおらかな気持ちで、いられたらいいね~。
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