女神になりたい主婦のブログ

認知症のお義父さん

先日、お正月の集まりで夫の実家に行きましたが、その時に聞いた話を書こうかと思います。

夫のお父さんは、認知症です。

79歳なんですが、もう認知症になって10年だそうです。

なので、私が出会ったときには、既に認知症を発症していました。

それでもまだ、日常会話をしている分には、特に何も問題ないくらい。

一緒に暮らしていると、色々困ったことがあるのだろうな
という程度でした。

それがだんだんと、症状が進んできて

私が息子を産んで一ヶ月半後、みんなでお宮参りに行ったのですが
すぐに忘れてしまいました。

息子を連れて、4回目に実家へ行ったとき
初めまして、と言われました。

息子がね。私のことは覚えてましたけど。

う〜ん、これは。

このときは、季節がいつなのか、今日が何月何日なのかも、わかっていない様子でしたね。


それからデイサービスに行くようになって
運動をするようになったら、だいぶ、頭がはっきりしているように思えました。

けれど、去年、デイサービスを嫌がって辞めてしまったそうなんですよ。

一日中、家にこもりきり。

もともと、家事は何もせず、2階にすら上がらない人だそうで
動くのはトイレとお風呂くらい。

夏に会ったときには、会話もまともに成立しない感じになっていました。

ずっと一人の世界に生きているみたいで。

お義父さんとお義母さんは、二人暮らしです。

人と会わず、体を動かさず、じっと座ってテレビを観ている毎日。

そりゃあ、そうなるのも無理ないのでは。


と、思っていたら
この前会ったときには、自分から話しかけたりして
楽しそうに会話していました。

波があるんですかね。

好きな時間に起きて、好きなだけ食べて
ストレスフリーな生活をしているようで
体はすこぶる健康だということでした。

なるほど。

お義母さんは、大変だろうけども。

お酒は全然飲まなくなり、食べるのが楽しみな様子。

先月のお義母さんの誕生日に、お菓子を贈ったのですが

美味しかったみたいで、最後の一つは後でこっそり食べようと
お義母さんは、冷蔵庫の奥にお菓子を隠したそうです。

その日の夜11時半、階下で物音がして、あれ?と思って
2階から1階の台所に駆けつけたお義母さん。

そこには、冷蔵庫からお菓子を見つけ、手に持ったお義父さんの姿が。

見つかっちゃった
と言わんばかりに、肩を震わせて、クククっと笑っていたそうです。

それ、最後の一つなんだから半分こだよ!
と言って、二人で一つのお菓子を半分に分け
食べたそうです。

夜11時半に…。


そんなにお菓子を気に入ってもらえて、良かったなあ。
(そこじゃない。)

お義母さんも、家にいるときには、常に気を張っているのだろうなと思うと
大変だなと思います。

幸い、お義父さんの場合は、外に出ていかないので
行方不明になることはありません。

そこはまだ良かったと言っていました。

夫の実家へ行くたび、色々考えさせられますよー。

認知症の話でした。

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