女神になりたい主婦のブログ

常識ってなんだろう

イスラムの話を最近書いておりますが、少し前にまた
図書館で面白そうな本を借りてきました。

『女ひとり、イスラム旅』常見藤代著。

前に、この方のイラン旅行の様子を書いた本を読んだので
こちらも読みたくなって借りました。

イスラム旅というのは、イスラム教の多い国のことで
数か国旅したお話が書かれていました。

この方は、観光地の観光客向けの姿ではなく
現地の人々が暮らすリアルな日常を見てみたい
という思いがあり、なかなか外国人が訪れなそうなところへ出向いています。

私もね、観光地も好きなんだけど、一番興味深いのは
その土地の人々の暮らしだと思っています。

どんな物を買って、どんなものを食べているのか?

どんな日常を送っているのか?

そういうのがすごく面白いなと思います。

だって、私達日本人の暮らしとは、全然違っても
そこではそれが当たり前なんですよ。

私の常識とは、一体何なんだろう?

こうしなきゃ!って思ってたことって、本当にしなきゃいけないことなのかな。

なんて、他の国の人々の暮らしを知ると
自分の思い込みが根本から覆されるような、目から鱗なことがあるんですよね。

特にイスラム教徒は、信じてる神様がどうの
というだけでなく
生活そのものがイスラムの考え方からできているので

日本の一般的な考え方が、全く当てはまらないことだらけのよう。

皆さん知っているように、女性はスカーフで頭を覆って
体の線がわからないダボッとした地味なコートを着ています。

それを見て、若かった私は「ファッションを自由に楽しめないなんて」
と思いましたけど、現地の人はそんなふうには思ってないのです。

家では自由だし、自分の魅力的な姿は、家族と自分の夫にだけ見せるもの。

安売りしないのよ、という考え方なのです。

確かに、ミステリアスな女性の方が魅力的に見えたりしますよね。

気軽に男女が交際できないのも、女性を守るためであったりします。

根底には、女性はとても大切で、守るべき存在という考えがあるのです。

だから、その世界に生きていたら、女性が抑圧されてるとは
思わないのでしょうね。

とにかく男性と女性で、すべきこと、やってはいけないことなどなど
違いがはっきりしている世界。

だからなのかなあ。

私がイランを訪れた時、現地の女性達は「私達の仲間ね」
という感じで、優しくしてくれたり、気軽に話しかけてくれたり

見た目がアジア人で、全然違うのにも関わらず
とても親しみをもって接してくれたように思います。

あとね、これは他の国でもそうでしょうが
郷に入っては郷に従え
という言葉がありますよね。

イスラム圏では、イスラムの決まりに従って
やはり女性の服装は、気をつけなくてはいけないと思いました。

もちろん、ダボッとしたコートを着てスカーフを巻いていましたが
途中から、真っ黒なカオナシみたいになれる「チャドル」というものを借りれたので、着用していました。

顔しか出ないのね、これは。

頭から足首まで、黒い布ですっぽり覆われます。

髪の毛も見えない。

これじゃないと、霊廟には入れないということで
イランでは、女性の正装みたいなもんでしょうか。

これが意外と便利で過ごしやすく、何日も使っていました。

そうすると、やはり現地の方は「私達と同じなのね」
と思うわけです。

日本人と東南アジア人の区別は、彼らにはできないので
普通にマレーシアのイスラム教徒かな?と思われていたようでした。

仲間だと思いますよね。

それもあって、女性達が優しかったのかなあと思います。

言葉は通じなくても(首都のテヘランのお店でも、英語が全然通じなかった)
キャッキャ言いながら、一緒に化粧品を選んでくれました。

そういうのが楽しい思い出になるんですよね。

美しいものをたくさん見て、すごく感動したけれど
現地の方とのコミュニケーションはとても楽しくて
それも忘れられない素敵な思い出です。

そんなことを思い出し、旅って良いよね〜と再び思わせてくれる楽しい本でした。

日本にいると忘れちゃうけど、いろんな国があって
いろんな人がいて、いろんな考え方があることをあらためて感じます。

コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る