私が中学生の頃、道を挟んで向かい側に「街の電気屋」さんがあり、気の良い店主が居て学校が終わったら店に遊びに行っていた。
当時は真空管ラジオと云えば「5球スーパー」ラジオでちょうどmt菅がST菅にとって変わった時代でした。
ラジオの調整と云うものをここで初めて知った、大概は不良真空管やマジックアイを交換してテストオシレーターで感度が良くなるように調整していた。
下の写真の右下に見えるのがその電気屋さんの「テストオシレーター」で、時代はラジオからテレビに変わりつつ有り、既にトランジスターラジオも出回り始め、テストオシレーターは殆ど使わなくなったので「坊主」に上げると言われ貰ってきた。
京都のNikkyoと云う名のメーカー製で中はST管が3本入っている、安定度は真空管式なので推して知るべしで数時間スイッチを入れておいて素早くIFTやトラッキング調整をしなければ発振周波数のドリフトで使い物にならなかった。
当時はテストオシレーターもなく放送を受信して調整する方法をとっているアマチュアが多かった。
想い出深いテストオシレーターだったが置き場等に困り「ヤフオク」で処分した。