オメガねこ

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「GDP」 と 「MMT」

2019年06月18日 | MMT

 GDPの三面等価の原則では、「GDP=支出総額(購入)=生産総額(付加価値)=分配総額(収入)」なので、GDPを増加させ収入を増やす為には同額の生産が必要になり、生産したモノを誰かが買う必要があります。ここには「借金」を否定する項目は有りません。

「=」は等号ですが、各項目が常に等しいと云う訳では有りません。マクロ経済での結果としての等号です。

 例えば、道端に落ちている「石ころ」に「一万円」の値札を張れば「一万円の漬物石」を生産した事になりますが、恐らく誰も購入しませんし収入を得る事も出来ません。 

 また、ボランティアで清掃をして、そのお礼に食事を頂いた場合はGDPには影響しませんが、食堂の清掃をして料金を貰い、そこで同額の食事をした場合はGDPには往復分加算されます。見た目や実態が同じでも「GDP」には差が出ます。

  日本は「おもてなし」の国なので、無償提供が多く「GDP」は低く出る傾向があります。

 「共産主義国家」では本来、総ての活動はボランティアで「集団生産・配給券分配・無償配給」が原則なので、本来は「GDP」は発生しないのですが、中国は世界二位の「GDP]を誇っています。 誰も住むことのない、購入もされない幽霊マンションを建築して「GDP]が膨らんでいます。「一万円の漬物石」が「GDP]に算入されていると言えます。 

 他の国でも「GDP]の詳細な計算方法は公開されていないので、良く分かりませんが?

これは、中国が貿易で稼いだ「ドル」を担保に「配給券」の代わりに「人民元」を印刷している為と、共産主義では有り得ない「銀行からの借金」が可能なことにあります。「銀行」は資本主義の基幹システムで、「GDP」と「MMT」の原則を理解していれば「共産主義国家」でも「GDP指標」での経済成長が可能である事が証明されました。 しかし、成長の歪さからくる不満を解消する為の手段は、民主主義国家のような選挙ではなく、自国民に対する軍事力の行使になります。

それは兎も角、日本は一応民主主義国なので、「GDP」と「MMT」の原則を理解していれば安定した成長は可能になります。予期しない事件が有って、例え失敗しても選挙で変更可能です。

少なくとも、平成の30年間の「0成長」よりもマシです。

 



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