オメガねこ

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「平均余命」と「中位数余命」

2022年01月27日 | 統計
 「平均余命」の計算は積分を駆使しなければ計算できないようなので、「中位数余命」を考察しました。「中位数余命」は半減期を意味し、注目する年齢の人口が歳を重ねて半数になる年数なので、比較的簡単に計算することが出来ます。

 但しここでは、古代日本での「春秋二倍暦」のように一年に2歳ではなく、一年に1歳の加齢で計算します。春秋二倍暦」の「歴」は、この説が間違いである事を前提にした漢字です。正しくは「春秋一歳説」或いは「一年二歳説」と書き、あくまでも「歴の一年は約360日で、年齢の一歳は約180日」という事です。誕生したら直ぐに一歳で、春分と秋分で其々1歳が加算されます。・・・自説なので口外しないようにww

 それは兎も角、「平均余命」と「中位数余命」は「簡易生命表」を見れば分かるのですが、例えば令和2年(2020年)の男性で見ると、

 歳 :平均余命 :半減期(年)
  0:81.84:84.58
 50:33.12:35.00
 85: 6.67: 6.32
 91: 4.26: 3.63

です。この表は、令和2年に50歳の男性は「平均余命」が33.12年で、35年後(令和37年)に生存者が半数になる事を示しています。但し、環境が令和2年と同じである事が条件なので、単なる推定値です。

 将来の平均寿命(0歳児の平均余命)は延びる可能性が有るので、
平均寿命の経年変化を参考に、より近い推定値を推定します。

 西暦 :平均寿命 :寿命の伸び(1年平均)
1950:50.06:  -
1960:65.32: 1.53
1970:69.31: 0.40
1980:73.35: 0.40
1990:75.92: 0.26
2000:77.72: 0.20
----------:寿命の伸び(前年差)
2008:79.29: 0.10
2009:79.59: 0.30  
2010:79.55:▼0.04
2011:79.44:▼0.11
2012:79.94: 0.50
2013:80.21: 0.27
2014:80.50: 0.29
2015:80.75: 0.25
2016:80.98: 0.23
2017:81.09: 0.22
2018:81.25: 0.21
2019:81.41: 0.16
2020:81.84: 0.23

で、2009年は伸び率の低下傾向が反転したのですが、その後2年間は連続して平均寿命が短くなりました。

 2011年3月11日の東日本大震災で1万8425人の死者・行方不明者が発生したのがどれだけ影響したかは私には計算できませんが、震災前の2010年もマイナスになっています。これとは関係無いと思いますが、2009年9月~2012年12月までは民主党政権の時代でした。「病は気から」なので、何かが有ったのかも知れません。

 2009年は自民党から民主党へ、2012年は民主党から自民党へと大きな政変があった年です。その年に例年より平均寿命が伸びたという事は、国民は「何かを期待していた」と考えられますが、その後は期待を裏切られたせいか、民主党時代はマイナスに、自民党時代は漸減しました。

 また、2020年はコロナ禍にも拘わらず?「超過死亡数と過少死亡数」で算出した期待値がマイナスになったせいか「平均寿命」が伸びました。2021~2022年のデータが発表されれば、何かが解明されるかもしれません。

 参照した元の表を見ると、最近の「平均余命」は各年齢層で毎年「約0.2歳」伸びているようです。「中位数余命」でも同様に、将来に亘り「伸び率0.2歳/年」を維持できると仮定すると令和2年に誕生した男の子は、

81.84X0.2≒16.37
84.58+16.37≒100.95

となり、最長100.95歳までに同期の半数が死亡する事になります。また、令和2年誕生の男性が平均寿命に達する令和83年に生まれる男性の「平均寿命」は推定で98歳くらいになります。

 同様にR2年の各年齢の補正半減期(余命中位数)は、

 歳 :平均余命 :半減期(年):余命増加年数:補正半減期(年)
  0:81.84:84.58 : 16.37:100.95 
 50:33.12:35.00 :  7.00: 42.00
 85: 6.67: 6.32 :  1.26:  7.58
 91: 4.26: 3.63 :  0.72:  4.35

で、(推定)補正半減期は長くなり、少しだけ苦労する期間が伸びますが、民主党時代の苦労に比べたら大したことは無いのかも知れません。




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