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「塩」 と 「高血圧」

2020年06月04日 | 医学・健康
 「塩分控えめ」が流行っているようですが、その理由は「塩分を摂りすぎると高血圧になる」と云う「ウワサ」からです。

 臨床データでは、日本人で血圧に影響する「
食塩感受性」の遺伝子を持つ人の割合は20%だそうです。水でも飲み過ぎると死に至る事が有るので、この場合の「塩分」の適正摂取量は、通常の人体に影響が及ばない程度としか言い様は無いのですが、日本人の80%にとっては、少なくとも「美味しい」と感じる塩分量では血圧には影響しないと云う事です。

 また、高血圧が一方的・総合的に健康に悪いと云う「確たる証拠」も無いようです。確かに「高血圧」は心臓に負荷を与え、虚血性心疾患、脳卒中、腎不全などの発症原因になりますが、免疫に関しては「高血圧」の方が有利に働くとも言えます。但し、血管拡張剤による血圧降下作用では血流量は減らないので、血圧を下げても免疫力には影響しないと思います。勿論、「高血圧」の原因が、動脈硬化やストレスなどの病的な場合は別です。


 日本人の「塩分摂取量」は欧米人よりも多いとされています。例のWHOは、「食塩摂取を 5g/日 以下」にすることを推奨していて、予想通りに米国国立健康研究所は、51歳以上の人について「食塩摂取を 3.8g/日 以下」にすることを推奨しています。当然ながら、日本人の平均摂取量は 10g/日 以上とかなり多く、この事との関連性を「言うつもりは有りません」が、「武漢ウイルス」の感染者と「武漢肺炎」の死者は、欧米に比べて桁違いに少ないようです。

 恐らく、入院患者も老人施設入所者も「3.8g/日 以下」を守っていると思います。若しかすると、健康意識の高い「医療関係者やスポーツジム通いの人」も守っているかも知れません。この事との「関連性を言うつもりは有りません」が、クラスターの発生源には医療施設や健康施設などが多いような気がします。

 塩分とは言っても、塩化ナトリウムの内、高血圧に影響する成分はナトリウムイオン(Na+)です。もう一つの成分である塩素イオン(Cl-)は消毒薬の成分でもあり、塩分を摂り過ぎている日本人が「武漢肺炎に罹り難い」ことの遠因になっているかも知れません。但し、塩素イオン自体には殺菌作用は殆ど無く、塩蔵品や海水の様に「有害な菌」の増殖を抑える効果は、それぞれの菌に対して有効な塩素濃度は有りそうです。

 細菌類は「好みの塩分濃度(細胞膜の浸透圧)」が有り、これ(浸透圧)を利用したのが「発酵」になります。「発酵」とか「腐敗」は「人間の都合」で決められるので、細菌(菌)にとっては迷惑な話ですが、エンベロープを持ったウイルスにも嫌いな浸透圧が有り、これが増殖を抑える効果を発揮しているのかも知れません。

 
大阪水道局の話では「0.1㎎/L以上の塩素濃度であれば、インフルエンザや一般的なコロナウイルスへの消毒効果は高いとされています。大阪市では通常のろ過・殺菌処理などのほか、オゾンと活性炭処理も行っているため、水にウイルスが混じることはまずありえません。とはいえ、この程度の濃度では『飲んだり、手洗いで新型コロナが殺菌される』とまではいかないでしょう」との事です。



2 コメント

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Unknown (goozmakoto)
2020-06-04 23:08:53
いくら清潔度を保っても、三密を避けても、急激な感染拡大を防止することから、医療崩壊を避けられるだけで、ちんたら感染は増え、ある程度の社会的抗体ができるまでは武漢ウイルス騒ぎは終わらないと思いますが。
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Unknown (yk-soft-85)
2020-06-05 07:27:54
猫の誠さんへ。

生物は、感染の歴史が進化の歴史なので、「感染しなければ人間じゃない!」とも言えますネ。

適者生存の原則からすると、社会的抗体が完成した時に生き残った人が「適者」になり、今の所、死者の少ない日本人が進化形の最先端にいるような気もします。
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