オメガねこ

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「批判的人種理論」 と 「共産主義革命」

2022年11月16日 | 主義・体制
 中共は、文化大革命は「中共の支配地域(通称、中華人民共和国)」で1966年に始まり1977年に終結宣言が出されるまで続いた「過去の積弊たる文化や伝統を否定する共産主義革命」と主張していますが、その実態は単なる「毛沢東主導による、劉少奇からの奪権力運動(政治闘争で数千万人が死亡)」に過ぎません。

 「批判的人種理論(critical race theory:CRT)」は、1970年代半ばに黒人の弁護士で大学教授だったデリック・ベルらが唱えたとされています。

 「CRT」は、あらゆる切り口で人種を分割し、「支配階級(抑圧する側)」と「被支配階級(抑圧される側)」に嵌め込むところから始まります。但し、生物科学的には現生人類の「人種」は「ホモサピエンス・サピエンス」の単一種とされていて、人種を分割するとは言っても「文学的表現」でしかありません。つまり、「科学的共産主義」と同様に、科学を知らない学者の為せる業と言えますww

 「CRT」の目的は、個人を批判するのではなく、社会構造や政治体制を批判し人種差別を「構造的人種差別(systemic racism)」と定義して、その撤廃を求めることです。良く言って「平等を求める体制変革」ですが、早い話が所謂「科学的共産主義革命」です。

 「共産主義国家」も共産党員と人民とに二分割されているので、当然「CRTによる批判対象になるのですが、「Woke(目覚めた人)」による批判は聞こえてきません。推して知るべしです。

 1970頃までは単なる売春婦として認識されていた「追軍慰安婦(通称、従軍慰安婦)」が、1973年には「日本人の慰安婦は自主的な売春婦」であり「韓国人の慰安婦は売春を強制された被害者」と二分割され、1997年になると吉田清治によって「朝鮮人慰安婦は軍隊による強制徴用」と書かれるようになりました。被害者を分離する事で、目的を達成し易くなると知っていたようです。

 この「強制徴用」は、当時は韓国側からも否定されていたのですが、1983年に朝日新聞が16回にわたり報道した事から、当時は「事実」として認識されるようになりました。まさに、日本での「批判的和人理論」の始まりで、これが日本政府の韓国に対する謝罪外交の切っ掛けになりました。

 「革命」では、あらゆる切り口での二分割が必要です。1997年に制定された「アイヌ文化振興法」によって、日本人には「アイヌ」と「和人」がいる事を周知させる程度でしたが、2007年に国連で「先住民族の権利に関する宣言」が採択されて先住民族への配慮を求める声が高まったかのような錯覚に陥り、2008年の国会で「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が採択され、日本人の二分割に成功しました。

 「アイヌ新法」を推し進めたのが自民党(菅義偉が主導)なので、自民党は「文学的共産主義革命」を狙っているのかも知れませんww

 それは兎も角、「CRT」に対してはトランプ(元)大統領を中心に保守派が問題視していますが、現在でも混乱は続いています。

 混乱の原因は、「CRT」によって「白人である事だけで原罪を背負っている」と洗脳される人が出てくるからです。これは「CRT」が「マルクス主義」由来である事から来るもので、世界の「指導的立場」の人も洗脳されていて、自らを「Woke(目覚めた人)」と思われる事に快感を覚える上に、「科学的思考」に疎いからです。

 但し、「分断統治」は白人の最も得意とする手法なので、洗脳された振りをして革命に利用しているだけかも知れないので、注意が必要です。

 戦争での被害者よりも、革命での被害者の方が圧倒的に多いのは、歴史的に証明されています。世界全体の人口削減には「世界同時革命」が最も適しています。



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