月曜日。
何を話そう?
どんな顔して会えばいいのかな?
そんな事を考えながら、一先ず長男のアパートへ向かった。
今日は長男の所の可燃ゴミの日。
間に合えば出せるんだけど、長男のアパートの所に何時頃収集車が来るのかもわからず、収集車がまだならラッキーくらいの気持ちで向かったが、ラッキーではなかった。
先日、弁護士さんから「来るならタオル持ってきてほしい」という伝言を受けたので、自宅からフェイスタオルとバンドタオルを2枚ずつ持って行ったが、長男の部屋のハンガーにタオルとパンツが干してあったのでそれも一緒に持っていくことにした。
そして警察署に着き面会。
面会時間は15分間。
タイマーがセットされる。
長男はどんな顔したらいいのか…という表情で入ってきた。
「ごめん…」
「もう絶対やらない…」
長男は小さく言った。
示談金の話もしたが、自分で出せる金額以上なら私に借りてまで示談しない。
罪を償う。
そう言った。
私は、二度とやらないと約束するから立て替える。
何百万とかならムリだけど、ある程度なら…と。
長男は涙を流して話していた。
ちゃんと食べてる?
現金の差し入れしたから食べたい物食べなよ?と言うと、そんなことまで申し訳ない。
現金は使ってない、と。
他に何かある?と聞くと、会社の上司と親しくしてる友人へ連絡してほしいとのことだった。
面会時間の15分が終わり、長男は涙を拭いながら退席していった。
小さい頃からクールで、ワイワイはしゃぐタイプではなかった長男。
その長男が涙を見せるというのは、小学生のとき以来じゃないだろうか。
私は長男の涙を信じたかった。
面会の後、差し入れのタオルをお願いした。
フェイスタオルはOK。
警察官が見てる場所に干すらしく、長すぎると床についてしまうが一般的な手ぬぐいサイズなら大丈夫らしい。
ハンドタオルはアウトだった。
ハンカチタオルサイズならOKらしい。
細かいな。
面会と差し入れが終わって、また長男のアパートへ行った。
掃除機をかけたり片付けをしていると、弁護士さんから電話がきた。
昨日、長男に会いに行き示談金の話をしたが、ムリな金額は借りてまで出せないと言い切ったようだ。
そして、今朝被害女性の親御さんにも会ったそうで、最初は長男が提示した示談金額は少ないと言っていただけだったが、今朝は100万と言ったそうだ。
弁護士さんに、その金額は相場なのか訊ねると、かなり高額だという返事。
流石に100万はキツイ…
ないことはないけど…
こういったことは初めての経験で、全くもってわからない事ばかりで弁護士さんに色々聞いた。
示談金が払えない場合と払った場合。
今回、ほぼ払えないと思う。
払わなくても起訴されなければ今回のこの件は終わるらしい。
起訴されるかされないかは検察で判断するそうだ。
今週水曜日で延長された拘留が満了になる。
起訴されなければ水曜日に罰金を払って出て来られるらしい。
起訴されると約1ヶ月後くらいに裁判になり、それまで出てこられなくなる。
そして、留置所も場所が変わるらしい。
明日には起訴されるかされないかわかると思う。
私も、無責任な事は言えないけれど、息子さんの涙を信じたいです。
お母さまも、大丈夫ですか?
息子さん、お母さまにお金ね負担はさせたくない。優しいですね。
反省しているからこそだと、思いました。
コメントありがとうございます。
長男は、私の子どもたちの中で1番気を遣ってくれる子なんです。
外食してもあまり高い物は遠慮して頼まなかったり…
そんな子が、どうしてこんな犯罪を犯してしまったのか…
未だに信じられない気持ちもありますが、現実を受け止めなければいけないので、少しでもいい方向へ行くように頑張りたいと思います。
ありがとうございました。