なんとか、命がけ(自分基準)で汲み上げて持ち帰った海水。
さて、どうやって炊こうか。
完全に農園長からは無視されている、この塩炊き祭り。
とりあえず、土鍋で少しずつ煮詰めてみよう。
と、土鍋に移して、ストーブにかけておいた。

やかんをかけておくと、あっという間に空焚きになったりするのに、
こういう時は、なかなか水が減らない。
2,3日は、割と集中してストーブにかけていたけど、そのうち忘れはじめる。
そんなある日、塩炊き経験のある某美人石鹸職人が表れ、
ストーブでやってたら、最後ボコンボコンと大暴れして、飛び散った塩水でストーブや煙突に穴が空いちまった。
という衝撃の事実を小耳に挟む。
むむ。。。それは困ったな。そんなことにでもなったら、静観を続けている農園長の激怒を買うだろうな。。。怖い。(そっちか。。。)
無い脳みそをひねって、考えた末、
竈にかけて、薪で一気に炊き上げよう!と思いたち、
しかし、最近新調したホーム竈に穴をあけるわけにはいかんので、アルミ箔なんかでちょっと防護してみたり、
土鍋が焦げ付かんように、いろいろ工夫してみたけれど、やっぱり真っ黒になった。涙
それで、一日、庭の草むしりとか、薪割とかしながらも、炊き上げるのだが・・・
10Lの海水が、やっと土鍋に全部入る。
くらいにまでしか煮詰まらず。
ガックリ。。。
あとは、もう、一日火の番をしてる暇もなく、日々畑モードに突入。
時々、寒い日に再びストーブにかけてみたりするも、なかなか集中して炊くことができず、
5月になってしまった。。。
とんでもなく濃ゆい海水だし、腐ったりしないよね。
とか、自分に言い聞かせつつ、もうほとんど、この水にしか見えない液体から塩ができるとは、
到底想像もできないくらいに、あきらめの気分になっていた。
それでも、これまでの苦労を思えば、最後までやり遂げたい思いもあり。
先日、嵐の日に、再びストーブの上に載せました。
ちょうど、農園長の母上も来山されており
「これ、なんなの?なにか、沸いているけど。火からおろした方がいいのかしら?」
なんて言われ、
「あ、いや・・・これは、その、海水なんです。塩を炊いているわけでして」
「は?海水?塩?・・・・冷笑。まーーー、どんなに塩ができるもんでしょうね。あっはっはっはっは」
などと笑われる始末のなか、止めるわけにはいかない、最後の執念で炊き続けるも、
みんなが寝静まるころになっても、塩は現れない。
どうしたもんだか・・・と頭を抱えながら、土鍋を覗き込んでいると
あ!あーーーー!

なんか、出てきよる。白いのがーーー
それからというもの、出るわ出るわ塩がザクザク。魔法のように。
一人興奮しながら、平戸の塩炊き職人の塩炊き風景を思い出しながら、塩を水面から寄せては沈め、
火止めのタイミングがよくわからないけれど、もうなんだかきりがない気もしてきて、
眠くなってきたし、火からおろして、コーヒーフィルターで濾して寝ることに。

やーーー、できた、できた。できましたよ、真っ白なお塩が!
翌朝、農園長や、母上も、
「おお!意外とたくさんできたもんだねーーー」と初めてうれしくなるようなお言葉。
いや、しかし、塩炊くのも、ほんと大変なもんだねー。
透明な、お水にしか見えない液体から、塩が表れた時には、もう、すごい感動でしたけれど、
このお塩。
人にとっては無くてはならない、大切なもの。
貴い命を支えるお塩。
自分で炊いてみて、改めて、感謝の気持ちをしみじみと感じました。
こんなに大変な作業を、日々繰り返し続けてくださっているお塩職人のみなさんにも感謝です。
便利なお金という道具があるので、感謝をしているつもりでも、
簡単に「お塩を送ってください!」って注文しちゃっている自分にも気づくわけですよね。
炊きながら、随分反省しました。
この長い塩炊き日記に付き合って、最後まで読んでくださったみなさんにも感謝です。
機会があれば、美しい海に行った際は、海水を汲んで、ぜひお塩炊いてみてくださいませ☆彡
さて、どうやって炊こうか。
完全に農園長からは無視されている、この塩炊き祭り。
とりあえず、土鍋で少しずつ煮詰めてみよう。
と、土鍋に移して、ストーブにかけておいた。

やかんをかけておくと、あっという間に空焚きになったりするのに、
こういう時は、なかなか水が減らない。
2,3日は、割と集中してストーブにかけていたけど、そのうち忘れはじめる。
そんなある日、塩炊き経験のある某美人石鹸職人が表れ、
ストーブでやってたら、最後ボコンボコンと大暴れして、飛び散った塩水でストーブや煙突に穴が空いちまった。
という衝撃の事実を小耳に挟む。
むむ。。。それは困ったな。そんなことにでもなったら、静観を続けている農園長の激怒を買うだろうな。。。怖い。(そっちか。。。)
無い脳みそをひねって、考えた末、
竈にかけて、薪で一気に炊き上げよう!と思いたち、
しかし、最近新調したホーム竈に穴をあけるわけにはいかんので、アルミ箔なんかでちょっと防護してみたり、
土鍋が焦げ付かんように、いろいろ工夫してみたけれど、やっぱり真っ黒になった。涙
それで、一日、庭の草むしりとか、薪割とかしながらも、炊き上げるのだが・・・
10Lの海水が、やっと土鍋に全部入る。
くらいにまでしか煮詰まらず。
ガックリ。。。
あとは、もう、一日火の番をしてる暇もなく、日々畑モードに突入。
時々、寒い日に再びストーブにかけてみたりするも、なかなか集中して炊くことができず、
5月になってしまった。。。
とんでもなく濃ゆい海水だし、腐ったりしないよね。
とか、自分に言い聞かせつつ、もうほとんど、この水にしか見えない液体から塩ができるとは、
到底想像もできないくらいに、あきらめの気分になっていた。
それでも、これまでの苦労を思えば、最後までやり遂げたい思いもあり。
先日、嵐の日に、再びストーブの上に載せました。
ちょうど、農園長の母上も来山されており
「これ、なんなの?なにか、沸いているけど。火からおろした方がいいのかしら?」
なんて言われ、
「あ、いや・・・これは、その、海水なんです。塩を炊いているわけでして」
「は?海水?塩?・・・・冷笑。まーーー、どんなに塩ができるもんでしょうね。あっはっはっはっは」
などと笑われる始末のなか、止めるわけにはいかない、最後の執念で炊き続けるも、
みんなが寝静まるころになっても、塩は現れない。
どうしたもんだか・・・と頭を抱えながら、土鍋を覗き込んでいると
あ!あーーーー!

なんか、出てきよる。白いのがーーー
それからというもの、出るわ出るわ塩がザクザク。魔法のように。
一人興奮しながら、平戸の塩炊き職人の塩炊き風景を思い出しながら、塩を水面から寄せては沈め、
火止めのタイミングがよくわからないけれど、もうなんだかきりがない気もしてきて、
眠くなってきたし、火からおろして、コーヒーフィルターで濾して寝ることに。

やーーー、できた、できた。できましたよ、真っ白なお塩が!
翌朝、農園長や、母上も、
「おお!意外とたくさんできたもんだねーーー」と初めてうれしくなるようなお言葉。
いや、しかし、塩炊くのも、ほんと大変なもんだねー。
透明な、お水にしか見えない液体から、塩が表れた時には、もう、すごい感動でしたけれど、
このお塩。
人にとっては無くてはならない、大切なもの。
貴い命を支えるお塩。
自分で炊いてみて、改めて、感謝の気持ちをしみじみと感じました。
こんなに大変な作業を、日々繰り返し続けてくださっているお塩職人のみなさんにも感謝です。
便利なお金という道具があるので、感謝をしているつもりでも、
簡単に「お塩を送ってください!」って注文しちゃっている自分にも気づくわけですよね。
炊きながら、随分反省しました。
この長い塩炊き日記に付き合って、最後まで読んでくださったみなさんにも感謝です。
機会があれば、美しい海に行った際は、海水を汲んで、ぜひお塩炊いてみてくださいませ☆彡
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