双極性障害の薬剤師です

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双極性障害との戦い 癌との戦い

2021-02-24 19:56:13 | 体験談
手術は8時間におよんだ。

お腹のほとんどを切除し、左足太ももの筋肉をそこに移植した。

麻酔から目が覚めたとき、喉の乾きが酷かった。

『お水…お水…』

お水を飲まないと死んでしまうと思ったほど喉が乾いていた。

『あと2時間はダメですね』

2時間…

また意識を失った。

また目が覚めたのは深夜だった。

左足に力が入らない。

それもそうだ、太もものほとんどを切除したのだから…

このあと抗がん剤治療…



そして申し訳ございません…
ちょっとこのあと書くことをまとめたいので、今日は短めで終わらせてください。

申し訳ございません。

明日、またよろしくおねがいします。

双極性障害との戦い 家出編③

2021-02-23 16:43:14 | 体験談
テープ起こしの仕事も波に乗ってきた頃、ある事件が起きた。

テープ起こしの仕事の仕組みは、仕事の募集があり、そこに応募をし、選ばれたら資料が送られてきてそれを文字にして、完成したら提出し、問題がなければ、報酬が支払われるという仕組みだ。

ある日いつものように出来上がったものを提出しても、なかなか依頼主さんから連絡が来ない。
数日待ってもなんの連絡もない。

やられた…

ランサーズのトラブルの1つとして、データだけもらい、報酬は払わないというトラブルがある。

今だったら冷静にランサーズ事務局に連絡して違反通告をして…とできるのだが、当時は双極性障害の鬱期真っ最中だった。

どうしたらいいか頭が回らず、徹夜で終わらせた仕事が盗まれてしまう!と思いパニックになった。

この話を唯一の親友に泣きながら話したらすぐに家まで来てくれて、違反通告をしてくれた。

お金は問題なく支払われた。

このとき親友に、今の仕事は顔が見えない仕事だからこうゆう悪質な人もいる。
本当に療養するならそうゆうストレスもなくしていったほうがいいと助言された。

確かにテープ起こしの仕事を始めてから鬱期になることが多かった。

いつも締切に追われ寝不足の日も続いた。

私は完璧に『無職』になる決意をした。

全ては病気を少しでも良くするため…

しかし、神様は私に甘い汁なんて吸わせてくれない。

その日から数日後、みぞおち辺りにしこりが出てきた。

痛くも痒くもなかったが、気になって病院へ行ったら『脂肪腫』ですね、と言われた。

脂肪腫とは良性の腫瘍である。

安心して数ヶ月過ごしていると、しこりがどんどん大きくなっていき、黒ずみ始めた、痛みもある。

これはおかしい。

今度は違う病院で生検をしてもらうことになった。

結果は…

『上皮皮膚癌』

つまり悪性腫瘍だ。

このとき私は27歳。

しかも上皮皮膚癌はとても珍しい癌で、肺転移をとてもしやすいと言われた。

すぐ肺の検査をされた。

幸いにも肺には転移していなかった。

しかしこのままにしておくわけにはいかない。

全摘手術をすることになった。

あまりにも珍しい癌だったため、手術できる病院が限られていた。

私は築地の国立がん研究センターへ入院することになった。

部屋は4人部屋で窓際だった。

さすが東京、病室からの夜景もものすごく綺麗だった。

手術に向けていろんな検査が始まった。

次回、術後の話を書きたいと思います。


双極性障害との戦い 家出編②

2021-02-22 17:28:01 | 体験談
みなさん、昨日はご心配してくださりありがとうございました。
おかげさまで、今日生理が始まり、気持ちも体調も落ち着きました。

ここからが本編。

具合が良い日はお散歩したり、料理を作ったり、具合が悪い日は母親に来てもらい助けてもらいながら日々を過ごしていた。

具合が悪い日はあまり思わないのだが、具合が良い日はいつも『働いていないことへの罪悪感』が襲ってきた。

焦りが心を支配する。

でももう接客はしたくない…

そこで私が考えたのが家でできる仕事。

ランサーズに登録し、文字起こしの仕事を始めた。

もちろん最初は応募しても応募しても依頼なんてこない。

どんな募集でも片っ端から応募して、やっと1件依頼が来た。

これを繰り返し、どんどん実績を重ねて、何件も依頼が来るようにまでなった。

そこそこ稼げるようになった。

そんなとき、また鬱期が訪れる。

それでも納期を過ぎるわけにはいかない。

具合が悪く数日動けなかった次の日は徹夜で仕事を済ます日もあった。

このときふと思った。

これで療養になっているのか?

いつも納期に追われ、徹夜して…

これで本当にいいのか??

本当の『療養』とは何なのか。

この後、ランサーズでの仕事でもトラブルが起きる。

そのトラブルが私のメンタルを攻撃する。

詳しくはまた明日!!!

双極性障害との戦い 家出編①

2021-02-20 18:02:12 | 体験談
とうとう念願の一人暮らしが始まった。

レオパレスなので家具付き。

何も準備するものはない。

最初の1週間は楽しかった。

好きな時間に起きて、好きなことをして、好きなテレビを見て、好きなご飯を作って食べて、好きなときに寝て…

自由ってこんなに素晴らしいんだと実感した。

しかし、こんな日が永遠と続くわけではない。

『お金が尽きたらどうするの?』

『周りの人は昼間働いてるのに、自分だけ遊んでていいの?』

そんな心の声が私の頭を支配していった。

焦りと罪悪感だ。

こう思い始めるともう止まらない。

鬱の方向へどんどん考えは進んでいく。

そしてついに、鬱期に入ってしまった。

ベッドから出られない日が続いた。

ご飯はもしものためにと買っておいたチョコレートを少しずつ食べながらしのいだ。

このとき、とても孤独だった。

また自分の中に『自殺』の2文字が浮かんだ。

母親とは一応連絡はとっていた。

でも心配も迷惑も、かけたくない…

1週間、トイレとベッドの往復の生活が続いた。

『このままでは療養の意味がない…』

勇気を出して母親に連絡をした。

母親はすぐに来てくれて、お粥を作ってくれた。

今まで食べたお粥の中で、1番美味しかった。

母親からこれから具合が悪い日は頼りなさいと言われた。

その後病院へ行き、新しい薬をもらったり、薬を増やしたりしてもらった。

薬を飲むと、少し楽になった。

しかし、焦りと罪悪感はやはり残る。

自分だけ楽に過ごしているんじゃないか…

こんな気持ちはいつ消えるのか…

私の療養生活はスタートしたばかりだ。



双極性障害との戦い 番外編〜彼氏〜

2021-02-19 19:04:06 | 体験談
私には大学生時代からお付き合いをしていた彼氏がいた。

イケメンでとても優しい人だった。

私が病気とわかるまでは…


出会いは同じ研究室に配属されて、研究室旅行の時、彼の方から告白してくれた。

付き合っているときはとても優しく、とても楽しかった。

お互い社会人になっても付き合いは続き、将来の約束もしていた。

ところが…私が病気だとわかった途端、彼の態度が一変した。

あんなに優しかった彼が…

『僕…病気持ちの人と付き合う気はないから。』

彼は私に冷たくこう言い放った。

別れたくなかった私は、病気はそんなに大したことないことをアピールするためにいつもニコニコ笑顔で元気な姿をアピールしていた。

もちろん、体調が悪い日も…

しかし彼はもう私が『病気』というだけでいつも態度は冷たかった。

そしてそんな無理な笑顔な日々など、長くは続かなかった。

付き合ってから4年、とうとう彼から別れを告げられた。

その時はもちろん傷ついたしショックだったが、病気になったからってパートナーを捨てるような男、結婚しても幸せになれるはずがない。

今は別れて正解だったと思っている。

双極性障害。

現代ではそこまで特別な病気ではない。

パートナーがこの病気を理解してお付き合いしてくれる方を今も募集中です。