やきもの工房に着くと、素焼きのあがった私の器はおよそ15点余り。それに、やすりをかけ、水拭きし、底に撥水剤を塗り、釉薬をかけて、本焼きにまわす。そうした工程はいつもどおりだけど、あまりに、釉をかける器の数が多い。おまけに、前回の施釉で、気にいらなかったワインクーラーと茶碗に釉の霧がけもしたかったので、作業は超特急新幹線なみのスピードでこなさなければならなかった。フー。
さらに、今回は炭化焼成を予定していたので、作業工程の忙しさは群を抜き、最終的には、陶訣u師がさやに詰め、炭を詰める作業を一任してくれた。ありがたいことだ。炭化焼成するには、さやにアルミナを塗る必要があるが、まだアルミナが乾いていないので、時間をおいて、鞘詰めし、炭を配置する作業を引き受けてくれたのだ。器に順ぐりに釉薬をかけ終えて、雪ふりしきる町へ出たとき、緊張の糸がほどけたように快調だった。よし、このまま、午後のピラティスレッスンを受けても大丈夫だなと実感した。
実感したとおり、午後のピラティスレッスンはやけに楽しかった。講師から要求される所作はきつかったけれど、身体の筋肉を意識し、動かすことは楽しい。水曜日のめまいが浮ゥったので、木曜日は軽いエアロビクスのクラスを休んで、昼寝中の仔羊のようにおとなしく、一日、室内で過ごした。それだけに、今日は自分の体力にあった運動を手加減しつつも、存分に、ピラティス動作を楽しむことができた。
夜は自分に対するご褒美というわけじゃないけれど、好きな小料理屋で、ミンククジラの刺身や子持ちやりいかの塩焼きなど食し、熱燗を酌み交わしたひととき・・・も、最高でござるナ。いつのまにか、ボタン雪は止んで、雨になったのは淋しいけれどネ。
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白から赤へと濃淡の花を継いで創った
春を待ち焦がれるドライフラワーリースです。