ヨーコのきまぐれ日記

燃える炎は一つ

 今朝、建築中の実家を訪ね、玄関扉を開けると、部屋の照明器具が設置されていた。ヤッホー!これなら、夕方からの配達に懐中電灯の持ち込みは不用である。ところが、どのスィッチを押しても、電気は灯らず。大きな電源を捜して、ウロウロしていたら、家具の配達業者が到着。彼も室内をうろつき、洗面所の天井近くの壁にブレーカーを見つけた。これで、電気点灯!

 家具の配達を受け取っている間に、一人で病院へ行った母を車椅子で迎えに行った。帰り道、新居へ行ってみようと、母に声をかけた。母は自分が選んだ食堂テーブルセットに満足したようす。肘かけのある椅子の座り具合も座って、確認。今日初めて、自分の家の2階も見学した。2階は天窓からこぼれる光でキラキラまぶしい。これで、母が90歳を過ぎて、建築しようと決意した新居の概要を自分の目で確かめたことになる。

 妹の同居が前提の建築計画だったけれど、およそ、半年のあいだ、どんなにやきもき暮らしただろうか・・・自分の親たちがこれほど老いていたと、知らなかった子ども側のうかつさ。建築中、親を預かって、初めて知る老いた人々の苦悩。同時に受け止める側の過酷な試練・・・・生きることは素晴らしいだけではない。母は自分の計画を自分の目や足でしっかり確認できた喜びに今、チロチロ燃えている。父の死は心残りではあるが、炎は一つ、しっかりと新しい家へと送り届けたい。


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