横山専務の闘う営業日誌

福島県の不動産屋です、42歳で大腸癌を患って健康と日常の「当たり前」に感謝。闘う不動産屋として情報発信していきます。

大腸がんとの闘い㉙

2023年05月01日 11時27分33秒 | 日記

〇UFT+ユーゼル療法とは?

5-FU(一般名:フルオラシル)という殺細胞性の抗がん剤を長時間、身体に留めることで抗がん作用を良く発揮するように改良された経口タイプの抗がん剤。フルオラシルが点滴抗がん剤であるのに対し経口薬のため、入院の必要がなく日常生活への支障が少ない。頭頚部がん、肺がん、乳がん、胃がん、結腸・直腸がん、肝臓がん、胆管がん、膀胱がん、子宮頸がん等幅広いがんの治療に使われている。

経口抗がん剤の中では古いタイプの薬であり、その後「S-1」「カペシタビン」が開発された。そういった意味で経口抗がん剤の中では一番効きの弱い薬と言えるが副作用も弱いため現在では患者の症状に併せて使い分けがなされている。

私が多発転移を起こした場合にはここにベバシズマブ等の分子標的薬をプラスして投与することになると思われる。

〇副作用等症状まとめ

<味覚障害>

1クール目、2クール目ともに服用期間が長くなって薬の成分が蓄積されてくると甘みや塩味がわからなくなった。一番強い時でタルタルソースの味が全くわからなくてマヨネーズの酸味だけが薄っすらわかるような感じになった。

<下痢・便秘>

カペシタビン服用時ほどは強くないものの、定期的に下痢になって夜に数時間トイレを往復するという事象があった。下痢の前には決まって便秘の症状がでた。便秘→下痢→便秘という感じで不調を繰り返す状態だった。

便秘時は酸化マグネシウムで改善が見られたものの、下痢対応策はなく症状がおさまるのを待つしかなかった。夜中に目が覚めて下痢で2時間もトイレにいると次の日の全身の疲労感が強く仕事にも支障が出た。

<手足症候群>

カペシタビンの時はマメに保湿クリームを塗っていたため目立った症状はなかったが、今回油断して対策していなかったところササクレや指先に痛みを感じた。

<口内炎等>

奥歯に痛みを感じたので虫歯かと思い歯科を受診したところ、歯肉炎の診断を受けた。免疫機能が衰えたことにより影響と思われる。ビタミン剤等を服用することで対応した。

〇横山専務のコメント

上記の副作用の他に全身の倦怠感や疲労感などがいつまでも抜けないといった症状もありました。朝起きた段階から徹夜明けのような疲労感があり、仮眠を取らないといけなかったり、栄養ドリンクなどでカフェインを摂取しないと集中力が保てないような感じでした。

ただ、カペシタビンと比べると格段に副作用が軽く吐き気が酷くて食事が取れなかったり、薬を見ただけで反射的に吐き気が起こるようなこともなく楽な印象でした。

抗がん剤を服用する上での基本は、無理なく長く服用続けることが重要なのでカペシタビンやS-1の副作用で苦しんだ方にはUFT療法に変更することを主治医に相談することを勧めても良いかも・・・と改めて思いました。

再発がわかってからツイッターをはじめて情報交換をできたり同じ闘病者と励ましあったり有意義に使いこなしてきたつもりですが、この1、2か月、同じような境遇の方が次々と亡くなっていっており引きずられるような気分が落ち込んでしまいます。

がんとの闘いは恐怖や不安との闘いであることを実感しますね、「最悪に備えて最善を尽くす」この言葉を胸に刻んで1日、1日を大切に過ごしたいと思います。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« がんの経験から伝えたいこと | トップ | 腫瘍マーカー※大腸がんで参考... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。