腫瘍マーカー検査は、がん診断の補助に加えて治療の効果判定を調べるために行う。腫瘍マーカーは、がん細胞の数や、がん細胞が作る物質の量が多くなると値が高くなる傾向がある。しかし、飲酒や喫煙、持病などがん以外の影響により数値が高くなることもあるため腫瘍マーカーだけでがんの診断は確定できない点が注意です。あくまでも参考の1つしてもちいられる。
「CEA」
大腸がんをはじめとして、膵がん、胆管がん、肺がん、食道がん、胃がんなど幅広いがんの参考値として調べられる。正常値「0.1~5.0」5.0以上となると悪性腫瘍を疑うが、肝炎、胃潰瘍、糖尿病、喫煙などでも上昇する。
大腸がんの場合の陽性率は50%~70%
「CA19-9」
膵がん、胆管がん、胃がん、大腸がんなど主に消化器系のがんの腫瘍マーカーとして最も多く用いられる。但し早期のがんでは陽性となることは少ないため主に治療および再発時の参考することが多い。
正常値は37以下
<横山専務のコメント>
CEA、CA-19-9ともにがん全般の腫瘍マーカーとして調べられる数値ですが、CA19-9は主に治療中の患者さんの治療測定を調べるために用いられる、CEAに関しては陽性率が50%程度、他のがんに関しては30%程度のものもあるため信頼性に欠ける・・・というのが本当のところだと思います。
健康診断のオプションとして調べることもできますが、この数値だけで一喜一憂することが危険であることがわかります。
またこの数値に縛られてほしくないという理由で結果を患者にできる限り知らせないという考えの医師もいらっしゃるようです。
私の場合は、大腸がん発症時、肝臓に転移した際もすべて正常値内でした。
「腫瘍マーカーが問題なかったから大丈夫」・・・ではない!ということです。
やはり胃がんの早期発見には胃カメラ、大腸がんの早期発見には大腸カメラ、また身体に異常があったときは放置せずに病院を受診すべきだと思います。