賃貸業界の信用を揺るがす大事件と言っても過言ではないレオパレス21の施工不良物件問題ですが・・・2019年7月31日、調査を2019年10月末まで、一部物件の改修工事の完了時期を2020年6月末まで延期すると発表しました。
投資家の方や各種業界の専門家の方達から「レオパレスが発表した見通しは甘いのではないか?」と言われていましたが、今月12日、消防法にも抵触するおそれがあるとの発表があり・・・予想した通りといったところです。
レオパレスの事業形態はサブリースが基本形態なので、入居率が80%を切ると入居者からもらう賃料より家主に払う借上げ賃料が上回る逆ザヤに陥ることとなりますが・・・すでに昨年90%前後だった入居率が今年の6月には81.4%まで低下、逆ザヤ状態まで赤信号が点灯した状態となってしまいました。
レオパレスは2020年3月の売上高を5022憶円、最終損益を1億円の黒字と見込んで発表していましたが、これは10月までに改修工事を完了させ施工不良物件でストップしている入居者募集を再開し入居率を85%まで回復させることが前提となっているため業績の下方修正と赤字転落を必至の状況です。
レオパレスの生命線といわれている預貯金残高は3月末で845憶円と1年間で220億円も減少している状況です。
改修工事完了時期の延長は財務体質の急激な悪化を招くこととなりそうです。
ネット上で騒がれているレオパレスの倒産が現実味をおびてきたと言えます。